YasuoMaedaの11月のカレンダーは、ポルトガルのアレンテージョ地方をレンタカーで回ったときに拠点とした「エヴォラ」という街の広場だ。
12月末に滞在したにもかかわらず、思い出せば、なぜか温かなイメージが広がるのは、立ち並ぶ家々の色が黄色と白に統一されていたからかもしれない。
その黄色は、ビタミンカラーというよりは暖色といった方がぴったりくる落ち着いた色で、注意喚起するようなビビッドな明るさは持っていない。
温かく胸に入ってきて、静かにとどまるような黄色なのだ。
写真を見返して、いろいろ思い出した。
にこやかな笑顔がキュートだったお土産屋さんのおばさん。
朝食にメイア・デ・レイテ(カフェラテ)をサーブしてくれた、背の高い優しい顔立ちのホテルマン。
ランチでたまたまカウンターの隣に座り「これ美味しいわよ」と、うさぎのソテーをすすめてくれた女性。
食後にリモンチェロをご馳走してくれた、レストランのオーナー。
ホテルのバーで、なぜか距離を置いてそれぞれ飲んでいた老夫婦。
「大学は休みだよ」と教えてくれた、通りすがりの男性。
もしかしたら、温かなイメージを持っているのは、人の雰囲気が温かかったからかもしれないと、思い返す。
のんびりとした素敵な街だった。
エヴォラでは、クリスマスを過ぎた年末の雰囲気なのかもしれません。
可愛い栗売りさんから、夫は栗を買ってベンチで食べていました。
このジラルド広場は、街の中心です。
広場から続く、お土産屋さんやカフェが並ぶ路地。
白と黄色がエヴォラカラーです。
写真家の真似をして撮った写真(笑)
ディアナ神殿とロイオス教会。エヴォラは、旧市街全体が世界遺産に登録されています。
トイレのカレンダーその1日比谷花壇は、ゴージャスな雰囲気。
その2ゴッホは「タラスコンの乗合馬車」。タラスコンはフランス南部の街だそうですが、偶然にもエヴォラカラーの家が描かれていました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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