日曜日。夫とふたり、車を飛ばして2時間弱の佐久まで行った。
「大相撲佐久場所」。大相撲の夏巡業観戦である。
8年ぶりの開催となった佐久市は、4年前に建てられたばかりの「長野県立武道館」を開催場所として用意した。
朝9時に開場された武道館に、11時半頃到着。
稽古や力士ふれあい会は終わっていて、12時から序二段の取り組みが始まり、弁当を食べながら観戦。
若く細い身体の力士が目立ち、これから稽古を積み、食べるのも仕事と身体作りに励んでいくのだなあと新鮮な気持ちで眺めた。
あたりまえだが、幕内力士たちにも、こうした下積みの時間があったのだと、時を巻き戻して観ているような不思議な気持ちになる。
その後、地方巡業ならではの「相撲甚句(じんく)」では、三段目や序二段の力士がハリのある声で七五調の甚句(歌)を披露。
相撲の禁じ手をおもしろおかしく表現する「初切(しょっきり)」は、芸人かと思うほど芸達者な三段目の二人が、文字通り体当たりで、本当に身体をぶつけ合いながら演じる姿に場内が笑いの渦に包まれた。
中入り後の取り組みは、テレビでお馴染みの力士が多く、しかしどこか和やかだ。
力士たちはもちろん真剣勝負なのだろうが、国技館などで15日間行われる場所とは、気迫が違うのである。
大相撲を楽しんでもらいたいという気持ちが、先に立っている。そんな感じ。
夏巡業は佐久場所を皮切りに、8月25日までほぼ毎日地方を巡るそうだ。
仕事とはいえ、暑いなか毎日の移動、そして取り組み。
お相撲さんたち。ケガせず体調を崩さず、地方で待つ大相撲ファンのためにもがんばってください。
佐久も暑かった。
新しく、立派な武道館でした。
序二段の取り組みは、まだ細い力士の姿が目立ちました。
初めて観た「相撲甚句(じんく)」。おもしろかった。
そして「初切(しょっきり)」。お相撲さんの芸達者なことに驚きました。
東方の力士たちの土俵入り。
西方の力士たち。
そして、横綱土俵入り。
照ノ富士、貫禄あるなあ。
のこった、のこった! 美ノ海 対 錦木。
力水をつける宇良。翔猿に「吊り出し」で勝ちました。
場内で販売されていたお弁当。1,500円。お昼をお腹いっぱい食べると眠くなるので、ふたりで半分こしました。予約のお弁当は、もっと高価で豪華だったようです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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