毎年、八幡芋をいただくヨガ友から、今年も立派な八幡芋をいただいた。うれしい。さっそく煮物にした。
里芋は里芋でも、甲斐市西八幡地区でしか採れない、特別な里芋「やはたいも」。
季節のものなので、食べたのは1年ぶり。
1年ぶりに食べると、やっぱり普通の里芋とは違うと実感する。
やわらかく、きめが細かいがゆえに粘りが強い。それなのに重量感がない。あっさりしている。旨味が濃いから、優しい味で煮る。だから、こってり感がないのかもしれない。
それからこれも記憶から飛んでいたのだろうが、洗うときに土の違いに気づいた。
西八幡地区は、信玄堤ができるまで洪水被害に悩まされていた地区で、川の伏流水が砂利とともに田畑に流れ込み、里芋の栽培に適した水はけの良い栄養豊富な土壌を作ったと言われているのだったと思い出す。
先週、友人の「甲州弁で語る~神無月むかし語りの会」を聴きにいった。
山梨の伝説や日本各地の昔話を、甲州弁で語る会で、9人の語り手が9つの語りを披露した。
そのなかに「チャボ石」という甲斐市の伝説があった。
信玄堤を造ったときに生け贄に捧げたチャボが水神様となり、水害が起こりそうになると鳴いて知らせ、人々を守ってくれたという話で、今も”チャボ石”は祀られているという。信玄公が可愛がっていたチャボだったそうだ。
その地で今も栽培している「やはたいも」。
”うめフェス”でも思ったことだが、戦国時代、江戸時代に生きた人々と、今生きているわたしたちは、太くしっかりと流れる時間という川でつながっている。
立派な八幡芋です。ついている土からして違いました。
以前、『地球の歩き方』でも取り上げました。
お出汁で優しい味に煮ました。30分くらいしか煮ていないのに、やわらかい!
ハンバーグの夕餉のサイドメニューに。
普通に煮ただけなのに、きれいに煮えるんだよな~
朝ご飯は、ご飯少なめにしたけれど、2個食べたらお腹いっぱいになって、フルーツは食べられませんでした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。