写真展も後半に入り、アランフェスからバスで1時間ほどの場所にある小さな村「Chinchón(チンチョン)」へとショートトリップした。
以前、アンダルシア地方を回った際に調べた「スペインの最も美しい村」のひとつに選ばれている。
”最も美しい”といいながら、およそ80のも村が登録されているのも愉快なのだが、5つの村(フリヒリアナ、パンパネイラ、カピレイラ、ブビオン、アルマグロ)を訪ねてみて、美しいというより、味わいがある小さな村という感じなのだと知った。
チンチョンも、まさに味のある、ひなびた田舎の小さな村だった。
特別に見たいものがあるわけでもなく、その田舎の村のバルコニーでビールを飲もうと出かけたのだった。
もうひとつの目的は、ペドロへのお礼にチンチョン特産のアニス酒を買おうというもの。
バルコニーでのビールは、着いたのが午後1時だったため、難なく叶えられた。その後、ぶらぶらし、高台にある「聖母被昇天教会」へと登り、そろそろ帰ろうかと思ったときには遅かった。
来た道々開いていた土産物屋が、軒並み閉まっていたのである。スペイン独特の文化シエスタで、午後2時くらいに閉める店が多いのだとすっかり忘れていた。
意識の違いは、ずっと意識し続けていないと、すぐに消えてしまう。
数回出かけたマドリードやピントの街では、どこかしら必ず店が開いていて、シエスタで閉まる店があることなどきれいさっぱり頭から消えてしまっていた。
結局アニス酒は買えず、バス停まえのバルが1軒だけ開いていたのでオレンジジュースを飲んで水分補給し、トイレを借りて帰ることにした。
チンチョンへの小さな旅は、スペインのシエスタ文化の根強さをしっかり教えてくれたのだった。

チンチョンのマヨール広場。写真真ん中の広場の向こうに見えるのは「聖母被昇天教会」です。

レストランの3階のバルコニー席から撮ったマヨール広場。グリーンのバルコニーが、独特の雰囲気を出しています。ここは、今でも闘牛場になる日があるそうです。

大きなイラストが描かれた階段を上ったレストランで、軽くビールしました。

洒落たテーブル席。でも、ここではなくバルコニーで。

魚のフライとビールの簡単ランチ。

ピントの写真家さんたちが撮っていたガラスに写り込む風景を真似して、バルコニー席から撮りました。

マヨール広場の近くにあった、たぶん昔の洗濯場。

アニス酒工場のイラストかな。チンチョンは、アニス酒とにんにくの村だそうです。

坂道を登って、教会に行きました。

「聖母被昇天教会」。主祭壇にゴヤの「聖母被昇天」が飾られているそうですが、ミサのときしか開かないみたい。

教会のまえから見渡したマヨール広場。

見渡せば、村の外れにあるというお城が見えました。広がるオリーブ畑も。
ここも味わいのあるところですね。
そうか、シエスタがありますね。
お店の人もしっかり休息をとる文化なのですね。
時々テレビで見る洗濯場、すごい広さですね。
ビールのお伴は小いわしのような魚ですか?
美味しそうですね。
今スペインは何度くらいですか?
今日の秋田は30度超えました。
台風の影響でしょう、たぶん。
最高気温はまた19度くらいになるようです。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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