ピントを訪ねたのは4度目となったが、今回初めて知ったことも多かった。
写真を撮るときの合い言葉、日本でいう「はい、チーズ」は、スペインでは「パタータ」や「トルティージャ」というのだと知った。
日本では、母音の「い」で終わる言葉がスタンダードで、夫は「ソニー」とよく掛け声をかけていたが、こっちでは「あ」で終わる言葉だった。「あ」の表情は、明るいスペインの人たちによく似合う。
そして、「パタータ!」と合い言葉を言うと、「なんで、この日本人は”パタータ”を知ってるんだ」と驚きとともに一気に笑顔が広がる。
明るくてフレンドリーで、そして「patata(パタタ)じゃが芋」が大好きな人たちである。(トルティージャにもじゃが芋がたくさん入っている)
そして、ようやくわかったことも。
夫が写真展に出した写真のなかで、最初に訪れたときの一枚だけ撮った場所が見つからなかったのだが、その場所が見つかった。
観に来てくれた人に教わった名前の通りを探したがわからず、うろうろ歩いた。
そうしてようやく見つけ出した場所は、写真展会場へ向かう道の途中の交差点で、毎日歩いていた場所だった。
まるで、青い鳥だ。
探しているものは、辿り着けないような特別な場所にあるのではなく、案外身近なところにあるものだと、ピントの街は語っていたのかもしれない。

最後の週末、アパートメントの窓から眺めた風景。秋の雲のようでしたが、夏はこれからです。

そして、ラストナイトの夕焼け。

撮った場所を探したのは、この写真です。
photo by YasuoMaeda

何度も通った場所なのに、気がつきませんでした。

上の写真の交差点を左から見ると、こんな感じ。テラスが見えているカフェ「Vannila(バニラ)」では、夫の親友とも朝食を食べました。

明るい店内。スイーツもたくさんあります。

ランチにキューバサンドをオーダーしたら、まさかの前回食べたのと同じサンドイッチが。一度食べたけど、名前とイメージと違ってて、これがキューバサンドだとは知らなかったんです。おいしかったんだけどね。こういう失敗は数知れず(笑)

謎のままのものも、あります。この横断歩道の矢印。車の進行方向と逆向きの矢印なんです。

最初は、えっ、逆? と戸惑いましたが、慣れると矢印の方から車が来るんだと思うようになりました。ちなみにほとんど信号はなく、歩行者がいるとたいていの車が止まってくれます。

最後の週末、アントニオと「Cafetería Trazos」でビールを飲みました。今は引退して、のんびり暮しを楽しんでいるようです。
ここで、「パタータ!」と合い言葉をいって写真を撮ると、とてもいい笑顔をしてくれました。
☆一昨日ぶじに帰国しました。ピントの旅レポは、これでおしまいです。ひと月の長い旅行におつきあいいただき、ありがとうございました。
探した場所が見つかってよかったですね。
すっきりしたことでしょう。
ラストナイトの夕焼けが素晴らしいな~。
名残惜しい気持ちもあったでしょう。
4度目があったから5度目もあるかも!
こんにちはというのが「オラ!」だっけ?
パタータ・・・・いい響きですね!

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。