先週は、寒すぎて鍋な日々が続いた。
卓上コンロを出して、テーブルで作る鍋はもちろんのこと、キッチンで煮込むおでんも大鍋いっぱい煮た。
毎朝、キッチンで湯を沸かし、土鍋でご飯を炊き、味噌汁を作る。
この作業が、ダイニングキッチンに続く居間を温めるのに一役買っている。
その過程のなかで、熱い白湯を飲み、身体も温める。
東京で暮らしていた頃よりは、余程寒さの厳しい山梨の田舎で覚えた冬の朝のルーティンである。
しかし先週は、ことことおでんを煮ていても、居間がうまく温まらなかった。
家にいても、身体がおかしくなるくらいに寒い。
いつもは煮上がったおでんを、大鍋ごとテーブルの鍋敷きに置くだけなのだが、あまりの寒さに卓上コンロを出した。
屋台のおでん屋のように、ゆらゆらと煮汁が揺れる熱々のおでんを食べ、ようやく身体が温まったのだった。
暖冬といわれる、今年。
それでも大寒の頃には、きりりとした寒さがきちんとやって来る。
予報を裏切り、雪はまだ積もるほどには降っていない。このまま、春を迎えられればいいのだけれど。
おでんで卓上コンロを出すのは、珍しい。
大根の熱さが、沁みました。
タコは、おでんに入れようかと迷って、結局、唐揚げに。
もちろん、翌朝もおでんでした。
卵をご飯にかけるのが、翌日の楽しみ。
チゲ鍋の日も、キッチンで作るタイプの鍋ですが。
卓上ガスコンロで温めつつ、いただきました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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