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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

幸先のよいスタート

のんびりと家で正月を過ごし、その後、夫の実家がある神戸へ帰省した。

 

「山梨の日本酒、買っていこうか」

「じゃ、ぐい呑みも持っていかないと」

老人介護施設で暮らす義母を訪ね、昨夏入居して以来、初めて一緒にランチを食べるという計画を立てていた。

義母は生魚に目がないのだが、施設の食事には滅多に登場しないらしい。年末には、解凍するだけで食べられる個別包装でひと口大になった刺身の詰め合わせを送り、喜んでもらった。

なので、スーパーで握り寿司を買っていくことにした。

 

昼食に間に合うようにと急いでいて、三ノ宮駅のコインロッカーにキャリーバッグを預ける。

「ぐい呑み、忘れないで出してね」

「OK!」

酒は、空港の液体チェックがあるから手持ちの鞄に入れてある。

と思っていた。

ところが、空港で荷物検査を済ませたあと、よせばいいのにふたたびキャリーバッグに入れたらしい。スーパーで寿司を買ったときに気づいたが、戻ってロッカーを開けるほどのものでもない。

「しょうがない。酒も買っていこう」

酒と寿司を下げ、駅で電車を待っていると、夫が訊く。

「割り箸、もらった?」

「あ、忘れた!」

何をやっているんだか。やむを得ず、コンビニで買うことにする。そういえば、いただき物の倉敷の和菓子もキャリーバッグに入ったままだ。義母にと持ってきたのに。

「なんか、すでに疲れた」夫にこぼすと、

「飛行機乗って、遠くから来たからね」と、彼もお疲れのご様子。

新年早々、歳を感じる出来事だった。

 

そんなこんなを何も知らない義母は、久しぶりの握りに歓声を上げ喜んでくれた。

スーパーで買った日本酒の小さな瓶を開け、3人で新しい年を祝う。

3月に91歳になる義母は、驚いたことに握り10貫をぺろりと平らげた。しゃべりたいこともたくさんあるようで、おしゃべりもとまらなかった。

まあ、これくらいの失敗ならば、”幸先のよいスタート”と、言えないこともないだろう。たぶん。

松本空港から、神戸空港へ飛びました。FDAはいろいろな色の飛行機がありますが、青は初めて。

お天気がよく、気持ちよかった~

そして、神戸空港からポートライナーに乗り、三ノ宮へ。空も海も青いなあ。

義母とのランチは、おしゃべりしていて写真に撮っていませんでした。

ホッとひと息珈琲タイムは、いつもの喫茶店で。

チェーンの珈琲店ですが、煉瓦&珈琲カップの落ち着いた雰囲気です。

翌日お墓参りのあと、「ロイヤルホスト」でランチしました。神戸の人は「ロイホー」って呼ぶんですね。東京にいた頃は、誰も略していなかったような。

夫はパスタ。わたしはベジタブルカレーをオーダーしました。

わ、なかにトマトが入ってる! やわらかく火が通っていて、うれしい。

ちょっと贅沢な値段だけあって、とっても美味しかったです。ロイホー、高級ファミレスなんですね。知らなかった。

2日目、お墓参りのあとに義母に届けた倉敷名物「むらすずめ」です。

帰省前日2軒お隣からいただいたので、驚きました。この帰省の翌日、倉敷に向かったのですから。

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PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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