引退後の夫婦の食事というのは、みなどうしているのだろう。
「三度三度作らなくちゃならないから、もうほんとうにたいへん!」とため息をつく人もいれば、「お昼はそれぞれ別って決めている」ときっぱりいう人もいる。「夫婦でランチに出かけるのが楽しみになった」という人もいる。
今読んでいる有吉佐和子の連作短編集『青い壺』には、夫が常に家にいる状態にノイローゼになった女性が描かれていた。
わたしが耳にするのは、女性の見解のみ。男性がどう思っているのかは、聞いたことがない。『青い壺』には、男性視点も描かれていたが。
我が家は、どうだろう。朝食と夕食はたいてい一緒に食べるから、もうお昼は何にも作りたくない! という日もある。
まあ、たがいに出かける機会も多いので、お昼はそれぞれということもよくあって、その程度がちょうどいいのかもしれない。
引退後3年が経ち、自然と決まってきたのは、夫が朝食の皿洗いと夕飯メニューの提案するというやり方。
食べたいものをいってもらえれば、作る方も気が楽というものだ。
ネットレシピを共有して、新たなレシピに挑戦することもある。
以前観たNHKの情報番組「あさイチ」で、「教えて先輩たち!」の男性版がやっていて、さだまさし、所ジョージ、松重豊が悩みに答えていた。
「結婚10年、一度も『おいしい』と言わない夫。足りないときはカップ麺を食べてる。とても切ない」という悩みへの所ジョージの回答が秀逸だった。
「初めからカップ麺出しとけばいい(笑)」
感謝の気持ちを伝えることは、大切だ。おたがいに。
たかが、ご飯。されど、ご飯。みなさん、どうしていますか?
夫が調べたネットレシピで作った、簡単韓国ダレ「チョジャン」で韓国風鯛のお刺身のサラダ。このタレ、冷奴にも合います。
同じくネットレシピで作った、鶏胸肉の中華風葱ソースかけ。
わたしが食べたくて作ったリュウジの「至高の春巻き」の夕餉でした。
春巻きって、おいしそうに撮れないな~
夫が出かけて、ひとりの夕餉。残り物の春巻きを揚げて。春巻きだけでいいや(笑)
午後エッセイサークルにいく日の、ひとりモスランチ。
たまに夫が作る麻婆豆腐。わたしはクックドゥを使っていたのですが、彼は調味料も吟味して椎茸や白菜なども刻んで入れて作ります。もう、クックドゥには戻れません!
おもしろい!
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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