季刊雑誌『haru-mi』の夏号に載っていた、レンジで茹で豚を作ってみた。
言わずと知れた料理研究家、栗原はるみの料理本とも言える雑誌である。
彼女の料理本は3冊持っていて、我が家の定番もいくつか生まれた。
そのなかには、レンジでチンするホワイトソースのパスタもある。
栗原はるみの尊敬すべきところは、電子レンジ料理を一段下に捉えたりしないところだと、以前から思っていた。
「美味しく作れるんなら、簡単な方がいいじゃない」
あるいは、
「使えるものは、何でも使わなくっちゃ」
肩の力を抜き、そう言えるのは、手抜きなどせず料理に真摯に向き合ってきたからこそなのだろう。
ごく普通の主婦は、「簡単」=「手抜き」と捉えてしまい、不必要な罪悪感に悩まされることも多いのではないか。「ははは、手抜きなの」と、笑い飛ばしながらもどこかに罪悪感を抱えているのが主婦というものなのだ。
日々3食とはいかなくても、家族の分のご飯を作るのはたいへんなことだ。かく言うわたしも、自然食とか有機栽培だとかにこだわりすぎて、にっちもさっちもいかなくなってしまった時期があった。2歳の息子と煮干しの頭をとり、味噌汁を作るのが日課になっていたが、絶対量の家事がこなせず、家のなかはいつもしっちゃかめっちゃかだった。
手抜きと、合理的な方法との間には細い川が流れ、川のなかに入った途端、どちらが手抜きで、どちらが合理的なのか、わからなくなるのだ。
一主婦であるわたしは、思う。
「栗原はるみがいいって言うんだから、簡単でもいいじゃん」
それは、主婦にとって救いでもある。
レンジで茹で豚は、もちろん美味しかったし、びっくりするほど簡単だった。
栗原はるみさんは、70歳だそうです。見た目も感覚も、若い!
常温でしばらく置いた肉に、キッチンペーパーの上で塩をします。
水分を拭いて胡椒をして、葱とつぶした生姜を入れて。
熱湯と酒を入れて、ふわりとラップして、10分間。(500Wレンジの場合)
ラップをしたまま冷まして、できあがり。わーい、簡単。
うーん、しっとり仕上がりました。
茹で汁を使った葱ソースがまた、美味しかった!肉だけじゃなく野菜と一緒にたっぷりかけて。ふたりでレタス1個と胡瓜2本食べちゃいました。
手抜き賛成~~!!
手抜きに罪悪感を覚える時代ではもうないのですよね。
働く娘達(今は育休中だけど)を見ていると、上手に手抜きしています。
茹で豚、とっても簡単ですね。肩ロースかたまりですか?
鶏肉や薄切り肉でもアレンジして出来そうですね。
早速トライしてみます!(*^^)v
ユミさん
ですよね~。娘たちはまだ独り身なのでわかりませんんが、彼女たちの世代は手抜きに罪悪感なんて覚えないのかな?
茹で豚、やってみてください。
肩ロース肉300gです。600Wのレンジなら8分ってかいてありましたよ♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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