鍋が恋しい季節が、着々と近づいている。
餃子鍋で久しぶりに土鍋を出したが、白菜がまだ旬を迎えていないので、寄せ鍋はまだ先だ。
それなら、水菜と葱の「鶏たたき鍋」にしよう、ということになった。
『鍋の天下一品』という料理本に載っているレシピで、シーズン中2~3回はリピートする、我が家の定番レシピだ。
材料は、鶏のほか、豆腐、水菜、葱、椎茸。シンプルだが、濃いめの味つけで、鶏団子を楽しむ鍋だ。
そんな少ない食材だったのに、水菜を入れ忘れた。
刻んでザルで洗い、テーブルに、それもわたしも目の前に置いておいたにもかかわらず。
「目から遠ざかれば、心からも」というヘブライ語の諺がある。
目に見えない場所にあるものは、忘れていく。そんな意味合いだ。
目の前にあるものを、忘れてどうする。
そろそろ、新しい諺が必要なステージに入ってきたのかもしれない。とほほ。
材料は、鶏挽肉とささみと葱を叩いて白身を混ぜた鶏たたき。鍋に落とす直前に黄身を混ぜる。豆腐、水菜、葱、椎茸。
どう見ても淋しい感じなのに、水菜を入れるのを忘れたことにすら気づかなかったわたし。
すごーく美味しかったんだけど。
やっぱ、これだよね。
鶏たたきに、柚子胡椒が合います。
気に入っている錫の穴あきお玉。湯豆腐や鶏たたき鍋に重宝しています。
『鍋の天下一品』という料理本に載っていました。
レシピノート。本のレシピより、かなり味つけ薄めです。
そして、やって来た畑で採ったばかりだという立派な白菜。
お鍋の季節ですね。
鶏鍋、身体が温まったことでしょう。
白菜美味しそうですね。
私も今年は白菜漬けを漬けようと思います。
紫蘇の実をパラパラと入れると味がよくなるんです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。