鍋は続くよ、どこまでも。という日々だ。
なにしろ玄関の土間には、大きな白菜が転がっている。不思議と、食べても食べてもなくならない。必然的に、今日は、何鍋? ということになる。
「石狩鍋にしよう」
夫は、次々に今年まだつついていない鍋をリクエストしてくれる。ありがたいことだ。
「石狩鍋って、粕汁だっけ?」
「どうだっけ?」
という流れで『鍋の天下一品』を開くと、あった。
「石狩鍋」→ 生鮭&キャベツ(味噌バター味)じゃが芋、椎茸、豆腐
「塩鮭と白菜の粕鍋」→ 塩鮭&白菜(酒粕+味噌味)人参、椎茸、豆腐
以前、石狩鍋を作ったときには、キャベツとバターのマリアージュが最高! とかいたけれど、白菜ありきでの鍋なので、そこは忘れよう。
その2枚のページを見比べて、おや、と気づいた。
「石狩鍋」は堂々2ページ(見開き)を使い、「塩鮭と白菜の粕鍋」は1ページ。半分の扱いだ。
そう。石狩鍋は「日本人に生まれてよかった! 絶対マスター定番鍋」16種のなかでも5番目にランクインしている。
気になる順位は、こちら。
①湯豆腐
②寄せ鍋
③すき焼き
④はりはり鍋
⑤石狩鍋、となっている。
⑥博多風鶏の水炊き⑦きりたんぽ鍋⑧しゃぶしゃぶ⑨関東炊き⑩タラちり鍋⑪鴨鍋⑫カキの土手鍋⑬常夜鍋⑭イワシのつみれ鍋⑮雪鍋⑯ねぎま鍋⑰おでん
『鍋の天下一品』的には、という順位にブーイングも出そうだが、そこは地方や年代にも寄るのかな。
両親が北海道生まれで、東京生まれ東京育ちのわたしは、関西の「はりはり鍋」は、生まれも育ちも神戸の夫から教わったし、「常夜鍋」は、この本で知った。
我が家は、「おでん」ではなく「関東炊き」だが、それは『土井勝日本料理全書』のレシピ。
トップ5の定番鍋は、うちでも毎年するけれど、6位以下には、関東炊きのほか、チゲ鍋や韓国風白菜鍋、豚しゃぶ鍋、ねぎま鍋、鶏たたき鍋がランクインする。
毎日鍋でも、これだけバラエティに富んでいれば飽きることはない。と思っているのは、主婦だけか?
脂ののった生鮭が売っていたので、石狩鍋に。一番採り生どんこも。
こちらが「石狩鍋」のページ。
「塩鮭と白菜の粕鍋」のページ。こちらは「アイディア鍋」という括りのなかにありました。
炬燵で鍋は、今シーズンお初でした。
うーん、じゃが芋とバターのマリアージュが最高(笑)
冬至の夜だったので、南瓜の煮物を添えて。
柚子の皮を入れた、柚子湯にもつかりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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