久しぶりに『きのう何食べた?』メシを作った。
シロさんではなく、ケンジのドライカレーだ。
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ドライカレーは、16巻。
ケンジが食べたいとリクエストするのだが、シロさんはまったく食指動かず。
「俺あまり喰ったことないだよなあ ドライカレーね…
うん! やっぱり今週はミートソース作ろう!」
「あっチクショウ シロさんドライカレーに全然萌えがないのね…」
このシーン、あるある、とうなずいた。
作り手と、食べ手の感覚の違い。
好き嫌いはほとんどないわたしにも、萌えがないケースはある。
ラーメンに炒飯つけてとか言われても、炭水化物ダブルはちょっとなあ、とか。けど、夫にはそれが「萌え」らしい。長くともに暮らしていても、当然それぞれに「萌え」が微妙に違うのだ。
「よーし それなら萌えのある僕が作りますよ ドライカレー!」
ケンジは萌えを抱えて、キッチンに立ったのだった。
〈レシピ〉
人参1本、玉葱1.5個、生姜1片、にんにく1片をフードプロセッサーでみじん切りにして、サラダ油を敷いたフライパンで炒める。
玉葱が透明になってきたら、合い挽き肉400gを加えて炒める。
軽く塩胡椒し、市販のカレールー3個、水200ccを加えて溶かし、ケチャップ、ウスターソース大さじ1ずつ加えて、ピーマン4個分のみじん切りを加え、水気がなくなるまで煮る。
ご飯の上にかけて、目玉焼きをのせる。以上
食べる人の気持ちを考えて料理することって、毎日やっていると忘れがち。
そして、作り手が変わると新しい味にも出会えたりもする。
じつはわたしも、ドライカレーに萌えはなかった。
シロさんもわたしも、ケンジのおかげでドライカレーの魅力に気づいたのだった。
目玉焼きが大きくて、ドライカレーが隠れていますが、たっぷりかかっています。冷蔵庫の大掃除も兼ねてだったので、合い挽きは半量、トマトのピクルスも入れちゃいました。
ケンジが添えていたサラダも。レタスに胡麻油をかけてポン酢醤油をさらにかけ、焼き海苔を散らすだけ。これがすっごく美味しかった。
いただきまーす。
やっぱ、ここが「萌え」ですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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