インスタント味噌汁の詰め合わせを、いただいた。
「味噌の持つ力は長く日本人が培ってきた宝」と、味噌を今の生活の中に発展継続させることをコンセプトとした「味噌元」のものだ。
ここ山梨は信州味噌の味わいに近い味噌が好まれているように思うが、広島と徳島のご当地味噌の味噌汁もあり、まったく違う味を楽しんでいる。
広島の味噌は「新庄みそ」で「白味噌」。広島の郷土料理であるだんご汁にも使われる、塩辛くない優しい味の味噌だそうだ。日本海へと注ぐ江の川のたもとにあるという「新庄みそ」には、大自然の恵みである美味しい水が欠かせないという。
それで「かきだし入りみそ」の味噌汁は、広島ならではの牡蠣の出汁に、鰹と昆布の出汁を併せてとった逸品だ。
徳島の味噌は「志まや味噌」の「七穀みそ」で、あわ、こきび(もちきび)、たかきび、ひえ、大豆、米、はだか麦で仕込んだものだそうだ。
徳島には、初代藩主蜂須賀公の御膳にも供された「御膳味噌」という伝統の味噌がある。藍栽培の間作としてつくられた「阿波目白大豆」の味噌だという。
ところで、もう20年以上、味噌は「山吹味噌」の白と決めていた。
長野の、信州の味噌だ。山吹味噌が「味噌元」の長野の味噌汁に選ばれていて、にやついた。めっちゃ美味しいもん。山吹味噌。
やわらかな酸味を感じる辛口味噌だ。
「山吹」という名は、味噌の黄に近い色から来ていたのだと知った。
来年から地もとの味噌造りの会に参加することになり、今年造ったものをいただいた。数年前のしっかり熟成した味噌をいただいて食べてみたら、これが信州味噌に近い味わいで、とても旨いのだ。
しばらくは山吹味噌を味わいながら、味噌が熟成するのを待つ。
長く味わってきた山吹味噌は文句なく美味いけれど、味噌の世界は深い。その深みの入口に、ようやく立ったのかもしれない。
ご当地味噌は、広島と徳島。そのほか「しじみエスプレッソ」、「味噌元の豚汁」がありました。
ご当地味噌には「宮城」「東京」「長野」「愛知」「熊本」などがあるんですね。
「しじみエスプレッソ」は、具なしでお茶のように飲めます。
広島の「かきだし入りみそ」のお味噌汁。優しい味という印象でした。
徳島の「七穀みそ」のお味噌汁。濃いめの味わいで具の牛蒡がマッチしていました。
手作り味噌スタート。
食べられるのは、数年先だそうです。
3年前のお味噌を、一緒にいただきました。
手作り味噌のお味噌汁。毎朝いただいています。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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