栗を剥いていて、左手親指の先を負傷した。
たいした傷ではない。血もすぐにとまった。
けれどこれが、しみるのである。
道の駅で購入した産直野菜のなかにジャンボ獅子唐があり、「辛みの少ない」と明記してあったにもかかわらず、種を取り洗う段階で派手にむせた。むせた瞬間、左手親指に痛みが走る。
「これ、かなり辛い奴じゃん」
むせながら、獅子唐のストレスに同情する。辛い獅子唐になる原因のひとつは、猛暑や水不足によるストレスなのだそうだ。
それでもぶじ、獅子唐のきんぴらはできあがり、食べてみるとそう辛くもなかった。
翌日は立派な葉っぱつきの大根をもらい、大根っ葉の炒め煮と柚子大根を作った。
炒め煮には、唐辛子を縦半分に切り、種を抜いて入れたのだが、じんじんしみる。
柚子大根は、さらにその上を行く。柚子の果汁のしみることしみること。左手全体がしびれるほどだった。
すべての工程を終え、ようやく気がついた。
手袋をすればよかったのだと。
使い捨てビニール手袋もなかった頃の人たちは、指先で酸いも辛いもしょっぱいも感じながら料理していたのだろうと思いを馳せる日々となった。
栗たっぷり肉じゃがを煮る際に負傷しました。これは翌朝ご飯の卵落としの図。肉じゃがは翌朝のこれが楽しみなんです。
これがしみた~ジャンボ獅子唐のきんぴら。
大根っ葉の炒め煮の唐辛子も、しみた~
シャキシャキれんこんと春菊のサラダ。これもレモンを絞ったときにしみた~
柚子大根の柚子がまた、大いにしみた~
朝食は、常備菜のおかげでとってもにぎやかです。
常備菜、少しずつ食べています。
数々の常備菜、これだけあればしばらく安心ですね。
私も大根葉とちりめんじゃこを炒めました。
大根丸ごとは、嬉しい季節の恵みですね。
指、お大事にしてくださいね。
少しの不具合でも、家事がしづらいですよね。
頬のイボも良かったですね。
マスクするとは言え、お顔は尚更気を揉まれたことでしょう。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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