大漁だ。ふきのとうである。
今年は庭のふきのとうが不作だったので、散歩がてら採りに出かけた。
すると、あるわあるわ。
「今年は早いから、もうすっかりなくなってると思ったのに」
「こりゃあ、いくらでも採れるね」
夫とふたり採り始めると、これが楽しい。
「あった!」
「ここにも!」
「ここ、すごいよ」
「こっちも」
宝探しならぬ、ふきのとう採りの醍醐味は、見つけたときの悦びにある。
じゅうぶん採ったし、陽も暮れてきて、そろそろ帰ろうという話になるが、「もう帰ろう」「そうしよう」と言いつつも、ふたりともふきのとうを探すのをやめられない。
「もう行こうよ」「そうだね」と言いながらも靴で落ち葉を散らしたり、かがんで目を凝らしたりしている。
こうなるともう食べるために摘むというより、見つけたい、見つけたときの悦びを味わいたいという欲求のみが先行してしまっている。悦びを求める軽い中毒状態に陥っているかのようだ。
ふきのとうは大の好物で、食べ過ぎてまぶたが腫れたこともある。
もともと、中毒性のある山菜なのだろうか。
堰沿いの道で。
見つけると、可愛くてうれしくなります。食べるんだけどね(笑)
いつのまにか、陽が暮れていました。
数えてないけど、50個くらいはありそう。小さいけどね。
その夜は、オスを選んで3つずつ天麩羅に。ふきのとうにも、オスとメスがあるんですよ。
翌日、蕗味噌を作りました。ふきのとう80gくらいに対して、サラダ油大さじ1.5で1~2分炒め、味噌大さじ4、みりん大さじ2、砂糖小さじ1の合わせみそを加えて弱火で3分ほど煮詰めました。
ブログのお友達のhanamomoさんが暮らす秋田では、ふきのとうを「ばっけ」、蕗味噌を「ばっけ味噌」というそうです。
ランチは冷凍シュウマイだったけど、蕗味噌のおかげで、少なめにしているご飯をお替りしてしまいました。
こんばんは。
沢山の蕗の薹が収穫できましたね。
ばっけ味噌もとっても美味しそうです。
これがあるとご飯をお代わりしたくなってしまうんですよね。
いい香りでしょう、程よい苦みでしょう。
春は苦みのある食べ物で身体を元気にするという昔からの言い伝えは当たっていますよね。
天ぷらも美味しそうです。
美味しいお塩をつけていただいたらビールも美味しいでしょうね。
リンクしてくださってありがとうございます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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