毎年のことだが、クリスマスローズが蕾を膨らませ始めると、ふきのとうがすぐそばで顔を出す。
その蕾は、小指の爪ほどに小さい。
小さいが、土の上に顔を出してからは、ほとんど大きくなることはない。
ないけれど、大きなものから摘む。
小さな蕾が成長するのを待つ気持ちが、わたしのなかにあるのだろう。
しかし、その小さな小さなふきのとうを天麩羅にし、奥歯で噛むときに広がる苦みは、空を見上げたときに解き放たれていく心地ほどに大きい。
苦みを味わいつつ、蕾のなかにある息吹を思う。
土深く根を張り、物言わず季節を過ごしてきた時間を思う。
そこから流れ出て、わたしのなかに入ってくる大地の力を思う。
今年は白が、いちばん先に咲きました。
深い紫も蕾を膨らませています。
ふきのとう。
まだ顔を出しているのは、少しだけです。
きれいに洗って。見るからに苦そうで、うれしくなります。
天麩羅。やっぱりこれが、いちばん美味しい。
ふきのとうの天麩羅、いいな~~
ふきのとうって聞くと、いよいよ春っていう感じですね。
こちらのスーパーでは、ふきのとうは滅多に並ばないので、
ふきのとうを食べられる年と食べられない年があるんですよ。
食べられない年の方が多いかも・・・
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さえさん、前ブログ記事でリンクしていただいてありがとうございました。
こちらの神社でも手水はひしゃく無しで、鈴も触らないように束ねられていました。
お父様の四十九日を終えられて、さえさんもご家族様もまた前に進んで行ってくださいね。
こんばんは。
とうとう出てきましたね。
初物の蕗の薹のてんぷら美味しかったでしょう。
春の物はその苦みで冬の間にたまった毒素を出すんだよと祖母がよく言っておりました。
秋田では蕗の薹の事をばっけといいます。
もっとたくさん出てきたらばっけ味噌(蕗味噌)もおいしいですよね。
こちらも今日は青空でした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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