CATEGORY

BACKNUMBER

OTHER

はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

セロリのトリガーポイント

「あー、急にセロリが食べたくなった」

「えーっ、今日はチキンソテーが食べたいって言ってたから、買い物済ませちゃったよ」

いや、だって、と夫が弁解するように言う。

「この皿片づけようと手にとった途端、セロリのサラダ思い出しちゃって」

わたしがカウンターに置きっぱなしにしていたその皿は、たしかにいつもセロリのサラダを盛っている大皿だった。

 

トリガーポイントだ。

大皿が、夫の記憶の引き鉄を引いたのだ。

日常のなかには、そこここに「トリガーポイント」(引き鉄となるもの、きっかけ)が潜んでいる。それは自分ではどうしようもない。

「明日、セロリのサラダにしよう」

「そうしよう」

そうして作ったひと株使い切ったサラダを、ふたりですべてたいらげた。

どうやらトリガーポイントは、食欲の引き鉄も引いたらしい。

この大皿です。直径25cmあります。カーブもまたいいんです。

たっぷりひと株分のセロリの千切りがおさまります。

帆立のカルパッチョを合わせて、ワインの夕餉。

最近作った新しい味は、サバ缶のアヒージョ。案外優しい味でした。

これと、オリーブオイルがあればできるので、常備しておくのもいいかな。

COMMENT

管理人が承認するまで画面には反映されません。

CAPTCHA


PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

ご意見などのメール

CATEGORY

カテゴリ

BACKNUMBER

バックナンバー

CALENDAR

カレンダー
2024年4月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

COPYRIGHT © 2016 HARINEZUMIGA NEMURUTOKI. ALL RIGHTS RESERVED.© 2016 HARINEZUMIGA NEMURUTOKI.