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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

タラの木

更地にするため処分するというタラの木を、いただいた。10本ある。

夫とふたり、穴を掘っては植えた。(掘ったのは、ほぼ夫)

 

「いたっ!」

タラの木の細い幹は、1cm~2㎝間隔で硬い棘がびっしりと囲むように並び、不用意に触ろうものなら、軍手を突き抜け容赦なく指を刺す。

まるで、武装しているかのようだ。

いや。武装しているのだろう。鹿などの草食動物から身を守り、子孫を残すための武装だ。独特の灰汁を持つのも、野鳥たちについばまれないためだという説もある。

それが人間には、たまらない味わいで「山菜の王様」と呼ばれているわけだから、タラの木も、進化してきた歴史を、さぞや切なく思っていることだろう。

 

「うわっ、掘ってる顔のまえに、近づけないでよ。危ないよ」

「ごめん、ごめん。あっ、痛い!」

タラの木の逆襲にも負けず、来春の収穫を夢見て、黙々と植え続けたのだった。

細くて、植えているのがよくわかりませんね。

ちょっとピンボケですが、アップにするとこんな感じ。今年は収穫は見送りました。

これが棘。痛いのなんのって。

いただいた初物のタラの芽。芽にも小さくてやわらかな棘がありますが食べちゃいます(笑)

天婦羅にして、春のやわらかな苦味を味わいました。

きのう、リビングの窓から見た八ヶ岳。すっかり春の顔をしていました。

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  1. hanamomo より:

    タラの木があるのですね。
    天ぷらにすると最高ですね。
    さえさんのてんぷら、衣薄めで美味しそう!
    角館に行ったときご飯を食べたら「おまけです」といって
    たらの芽の胡麻和えが出てきました。
    でも何となくもそもそして美味しくなかったです。
    これはやっぱり天ぷらがいいです。
    こちらもさくらが咲きましたが、さんさいはも少しかな~

  2. さえ より:

    >hanamomoさん
    もともと4本くらいあったんですが、今回たくさん植えられてうれしいです。
    全部根づくかはわかりませんが、来春を楽しみにしたいと思います。
    天婦羅、美味しいですよね~
    簡単てんぷら粉ですが、薄めに溶きました。
    胡麻和えもおひたしも美味しいんでしょうが、なんといっても天麩羅がいちばん!
    秋田は、もうちょっと先なんですね。楽しみですね(^_-)-☆

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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