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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

タラの芽の天麩羅

庭のタラの芽を、収穫した。

昨年いただいて植えたものも、いくつか芽を出している。驚くほどに棘が鋭いタラノキだ。

 

収穫が早かったのは、数年前にホームセンターで購入した棘なしのタラの芽で、これがタラの芽かと見まがうほどにふさふさと若葉を広げていた。

味も優しく、灰汁があまり感じられない。

棘なしのタラノキは、灰汁が少ないのが特徴だそうだ。

一方、棘いっぱいのタラは、山菜独特の灰汁をたっぷりと感じられる。

これまで、あまり気にせず口にしてきたのだが、優しい味わいの棘なしを「雌(メ)ダラ」、灰汁が強い棘ありを「雄(オ)ダラ」と呼ぶのだそうだ。

 

10日ほど経ち、夫が収穫したオダラを洗うときに、驚いた。

棘は見た目にもわかるから、なるべく刺さらないよう気をつけるのだが、手に着く灰汁がすごい。木のヤニを連想させる汁がべとべとと指に絡みつき、メダラとはまったく違っていた。

その灰汁の強さに、命の芽吹きのようなものを感じた。

「春の皿には、苦味を盛れ」という言葉がある。

苦味を摂取し、冬に溜まった脂肪や毒素をデトックスする、昔からの知恵だという。

採り立てのタラの芽には、冬じゅう木のなかで眠っていたパワーが、たくさん詰まっているに違いない。

数年前に、ホームセンターで購入した棘なしのタラノキ。

左が自生していたタラの芽、右が棘なしのタラの芽。うちの庭に生えていなかったら、タラの芽だってわからないかも。

棘なしの方が収穫が早く、10日ほど前にいただきました。

こっちが普通の、棘いっぱいのタラの芽。洗うときに手に刺さって痛い!

高血圧予防やむくみを解消など、身体にいい栄養素もたっぷり含まれているとか。

棘がある方が灰汁強めですが、どちらも美味しい。収穫時期もズレるので、両方楽しめるのっていいな。

石川県産の五郎島金時も、揚げました。加賀伝統野菜のひとつだそうです。

春の天麩羅は、まだこれからかな。

ナムルにしても、味わい深いです。

COMMENT

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  1. ユミ より:

    タラの芽の天麩羅、春ですね~
    美味しそうです。
    タラとかふきのとうとかゼンマイ、ツクシなど地元では見かけないし、スーパーでもなかなか置いてないので、羨ましいです。
    今日は産直の店でゼンマイは見かけたけれど・・・
    タラノキも初めて見ましたよ。
    木の芽が欲しいので、山椒の木を買いたいなんて去年から言ってるけれど、まだ買ってません。
    娘さん、オーストラリアに旅だったんですね~
    神戸のブログにコメント入れたんですけど、入ってなかったみたいです。(^^ゞ

  2. さえ より:

    >ユミさん
    神戸の方のコメント、かくれんぼしていて気がつきませんでした。スミマセン。お返事したので見てみてくださいね(^_-)-☆
    タラの芽は、なかでも大好きな山菜です。
    こちらでは、スーパーにも並ぶんですよ。
    それだけ地元にたくさんあるってことなのでしょうねえ。
    木の芽も葉を広げてきました。
    1本あると、便利だし、摘み立てはやっぱり違いますよ~お庭に1本、オススメです。
    娘は、もう住むところも見つけたようです。若さなのか、フットワークの軽さに、いまだに驚かされます。
    ちょっと気が抜けました~

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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