今、庭にヤグルマギクが咲いている。やわらかな紫色だ。
週末、夫のバースデーを祝って、お隣り韮崎市のワインバー「koti」に夕食に出かけた。
そのカウンターにもおんなじ色のヤグルマギクが飾ってあって、目を細めた。
するとシェフは、美しく盛り合わせたアンティパストに、その花びらをちぎって飾ったのだった。
そのワインバーの年若いシェフとは、不思議なご縁でつながっている。
あれは上の娘が高校生のときだから、15年以上まえになる。
町内の総合会館のヨガ教室の夜の部に、娘と一緒に通っていた。そこに来ていた同年代の女性がカフェを営んでいると知り、一度訪ねたことがある。
それから10年以上の時が過ぎ、娘も巣立ち、ヨガ教室も昼にできるところに変えていて、彼女のカフェのこともすっかり忘れていた。
そんなとき、エッセイサークルで、そのカフェに行ったことをかいた友人がいて、ああ、コロナ禍でも元気に営業しているんだと思い、訪ねてみることにした。
庭とテラス、ツリーハウスが素敵なベジタリアンと天然酵母のパンが人気のカフェで、『地球の歩き方』に記事をかかせてもらった。
特派員になって、2年くらい経った頃だ。
「息子が、店を出すんですよ。多国籍料理とソフトクリームのパーラー」
ということで、息子さんのパーラーにも行ってみることにした。彼女の息子さんなら、きっと美味しいものを作るに違いないと思ったからだ。
その読みは、大正解だった。
初めて食べたランプレドットサンドにハマり、ランチに夫と通うようになった。
そのあいだに夫は市内で写真展(二人展)を行い、DMを置かせてもらうと、彼も見に来てくれた。
その彼がワインバーのシェフとなり、去年オープンするときに連絡をくれたのだった。
ぜひ、YasuoMaedaの写真を、店に飾りたいと。
店内には、夫が撮ったポルトガルの写真が3枚、飾られている。
そんなわけで、たまに食事に行き、夫婦で彼を応援している。
というか、彼の料理が美味しすぎて、ただいい時間を過ごさせてもらっているというだけなのだが。
庭のヤグルマギクです。風に揺られて、撮るのが難しかった。
ヤグルマギクを飾った前菜盛り合わせ。ヤグルマギク、味はないけど食べられるハーブの一種なんですね。
気仙沼マスとアボカドのタルタル。
パスタは、桃豚と白インゲン豆のラグー。
ラムステーキ。わたしはラムはそんなに好きじゃないんだけど、ラムだとは思えない美味しさでした。
夫のバースデーを祝ってもらいました。
夫の写真が飾られた店内。
ワインバー「koti」です。
ご主人様お誕生おめでとうございます。
素敵なお店ですね。
お料理も美味しそうです。
気仙沼ます、美味しかったことでしょう。
アボカドとますは相性がいいですよね。
ワインとも!
ヤグルマギクの青い色何とも言えませんね。
吸い込まれそうなすてきな青です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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