冷たい料理ばかりになってしまったイタリアンの夜、温かいものを何かとリュウジの『やみつきバズレシピ』を開いた。
冷蔵庫にあるものでできる、あんまりこってりしていない、できれば野菜の温かいもの。
頭のなかで検索項目を並べ、ページをめくる。
ヒットしたのが「丸ごとニンジンの食べるスープ」で、これがとんでもなく美味しかった。
材料は、人参2本、にんにく2片、オリーブオイル大さじ2、水1.75カップ、コンソメ大さじ1強、塩胡椒。この半量で作った。
洗った人参にラップをかけ、600Wの電子レンジで10分ほど過熱。
みじん切りしたにんにくをオリーブオイルで炒め、そこに水とヘタを取った人参、コンソメ、塩胡椒を入れて人参をつぶしながら煮るだけ。
人参の皮がつるりと剥けたので、わたしは剥いたが、レシピは皮つきのまま煮ていた。
「甘い!」
ひと口食べて、つぶやいた。
人参の甘味が口のなかに広がる。
野菜のうま味に驚き!
ニンジンそのものの持つうま味と甘味に驚くおいしさ。
まさにレシピ本にかいてある通りだった。
人参の甘さに、ホッと温まる夕餉となった。
これです。この1杯に人参が1/2本入っています。
この日のメニューは、帆立のカルパッチョ。いただいた無農薬の新玉葱が甘くひと味違う一品になりました。
定番の栗原はるみレシピセロリの千切りサラダとトマトと生ハム。すべて冷たいメニューになってしまったので「丸ごとニンジンの食べるスープ」に出会えました。
写真を見たときには、ほんとに美味しいの? と疑いました。リュウジさん、ごめんなさい。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。