以前教わった仁淀川の粉山椒が、季節を迎えた。
緑がきれいな香りの濃い、類を見ない粉山椒である。
それをようやく食卓で楽しめるようになり、うれしい。
ちょうど1年前の11月、オミクロン株が出る前のコロナの狭間に旅した四国の「仁淀川」の山椒で、なつかしくもある。
けれどなぜ、11月に山椒? とずっと疑問に思っていた。
庭の山椒は、6月に青い実をつける。毎年それを収穫し、冷凍して1年楽しんでいるのだが、種類が違うのかと調べてみた。
仁淀川で栽培している山椒は、「ぶどう山椒」というぶどうの実のようにたわわに実る山椒だという。多くは和歌山県で、高知は2番目の産地だそうだ。
その収穫が8月で、そこから乾燥させ、緑濃い粉山椒を作り上げるのに時間が必要になってくる、ということらしい。
山椒には、冷え性を改善する効果や整腸効果のほか、鎮痛作用もあり、漢方などにも使われているという。
縄文時代の土器からも実が見つかっているらしいから、1万年ほどまえから、もしかしたらそれ以前にも、人が摂取していたことになる。
最近では、スイーツに使うパティシエも増えているとか。
工夫して、日々食卓で楽しんでいこう。
わーい、うれしい。すごい香り!
まずは、柚子葱月見うどんで。ちょっと痺れる柑橘系の風味が、いい感じ。ミカン科の植物なんですものね。
いただいた白菜、黄ごころ。旨味の濃い黄芯白菜です。
黄ごころの韓国風白菜鍋。
塩と七味で食べる鍋ですが、仁淀川の粉山椒で旨味アップ!
毎朝のお味噌汁に入れてみたり。温まる気がします。
鶏と三つ葉と柚子のうどんにも、京七味&仁淀川の粉山椒で。めっちゃ合います。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。