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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

使い慣れた茶碗

ずっと気になっていたのだが、使い続けていた。

茶碗にひびが入っているのだ。

 

せっかく金継ぎを習い始めたので、毎朝ご飯を食べているその茶碗も修繕することにした。

まだ2回しか通っていないし、直しが完成したものもないけれど、これが楽しい。壊れたものが直っていくのって、わくわくするものだと知った。

 

さて、茶碗である。

同じ大きさの茶碗を代わりに使ってみたのだが、ふっと淋しい気持ちに襲われた。

いつもと違うというより、いつも使っている茶碗にある凸凹が、茶碗のなかの部分にある赤と金色で描いた模様がないことが、ひどく淋しく感じられた。

たったこれだけのことで、そんな気持ちに陥った自分に驚いた。機微という言葉を連想する。

小さなことでも、体験してみないことにはわからないことは、日々の暮らしのなかにいくらでも隠れているのだ。

代わりの茶碗と親しくし、いつもの茶碗をしっかりと修繕しようと思う。

このお茶碗です。とても気に入っています。

大きさもぴたりと同じ茶碗を、代わりに使い始めました。これも気に入ってむかし購入したものです。

でも、なかに模様がないのが淋しい。

すぐに、馴染むのでしょう。

むかし割って、夫がアロンアルフアでくっつけた片口も、金継ぎ、挑戦してみます。

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  1. mami より:

    こんにちは~。
    私も金継ぎには興味があります。
    泊まったホテルの夕食の器に金継ぎされているものが出てきて
    お料理とのバランスもよく
    とても美しかったのが印象的でした。
    教えてくれるところもあるんですね。
    私も近くにあれば習ってみたいな。

  2. さえ より:

    >mamiさん
    こんにちは~
    金継ぎされた器でのお料理、至福の時間でしたね♩
    うちにも、金継ぎしてあった徳利があって、それがすごく素敵なんです。
    やりたいやりたいと思っていたら、ヨガ友が長く続けて習っていて、巡りあえました。
    お近くに見つかるといいですね(^_-)-☆

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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