愛用しているコーノの珈琲のドリッパーには「名門」と記されている。
目立つことなく、透明な文字だ。
コーノは、円錐形のドリッパーを初めて開発した会社。
家庭で、ネルドリップに近い味わいが手軽に楽しめるのが特徴だ。
それだけにこだわりも自信も大きく、「名門」の名を刻んだのだろう。
ドリップするときに、その名がいつも目に入る。
珈琲サーバーにセットすると、その字は鏡文字になるのだが、はっきりと読める。
「名門」とつぶやいてもみる。
すると、ことのほか珈琲が美味しく淹れられる気がする。
「名門」という言霊の影響だろうか。
名門なのは、コーノのドリッパーなのだが、つい胸をはり、うちの珈琲は名門だぞ、などと思い、美味しくいただく。
「名門」と記されているドリッパー。年季入ってるなあ。
ひとり分15gの豆で。
ドリッパーをセットすると「名門」は鏡文字に。
いい香り。「AKITOCOFFEE」のエチオピアです。
大き目のマグカップにたっぷり入りました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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