若い友人夫婦が、新しくギャラリーをオープンした。
「日と月」という名の陶器を中心にしたギャラリーで、シンプルで洒落ていてとても素敵な空間になっていた。
大好きな陶器をゆっくり観る時間は、とても楽しく、気持ちが解放されていくのがわかる。
夫とふたりじっくりと選び、新しい器を3枚買った。
ひとつは舟形の大皿にも使える白い皿。あと2枚は、取り皿用のブルーの皿。
選ぶツボが似てきているのか、意見がぴったりと合う。夫婦も34年目に入ると、好みも似てくるのだろう。
ところで、食器を新調するといつも不思議に思うのだが、ギャラリーや食器売り場に並べてあったときと、家に持ち帰りテーブルに置いたときとでは、印象が微妙に違って見える。
料理をのせたときに感じが変わるのは不思議でも何でもないのだが、器単品が置かれた場所によって変わって見えるのだから不思議だ。
もちろん、テーブルの色や空間の広さもあるだろう。
だが何より、この家に馴染むかどうかの違いだという気がする。
いくらその場で素敵に思えても、馴染まない器もあるのだということが最近わかってきた。だから選ぶときにも一度立ち止まり、そこを熟考する。
すぐに馴染む器もあれば、時間をかけて馴染んでゆく器もあるが、3枚の新しい器たちは、我が家の食卓にするりと馴染んだ。
購入したのは、舟形のお皿と、取り皿用にブルーの中皿を2枚。
味わいのある白に、濃いグレーがアクセントになっています。
中皿は、あるようでなかなかないブルー。
「日と月」応援しています。
使い始めは、お刺身で。ふるさと納税でいただいた北海道利尻島の雲丹といくらも。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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