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はりねずみが眠るとき

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春のいかなご~新物

神戸空港で、いかなごの釘煮を買って帰った。

3月に新しいいかなごが捕れて、それから釘煮にするらしく、まさに今「新物」である。

 

例年2月下旬~3月上旬頃に解禁するといういかなご漁は、今年2023年、3月4日に解禁。地区によって、3月16日or17日をもって終漁となったらしい。

そうか。

そんなに限られた時期にしか捕れない魚だったのか。

調べれば、近年減少傾向にあるいかなごを残していくために、1993年から解禁、終漁を定めたという。だから「新物」となるわけである。

 

10年以上前のことになるが、義母は春になるといかなごの釘煮を送ってくれた。

以前から、春に捕れる魚だったのだろう。

東京生まれ東京育ちのわたしには、聞き覚えのない魚だった。

しらすに似ているが、歯ごたえはまるで違う。

「如何なる魚の子か」という意味で「いかなご」と呼ばれるようになったという説があるようだが、だとすれば魚ではなくとも「いかなご」と呼ばれるものが出てきそうに思える。

植物でも、昆虫やは虫類、動物でも。ともすれば、人間でも? 

 

「如何なる」という言葉は「どのような」という意味にもなる。どんなものかが「不明」だということにもなる。

「不明」であるという名をつけられた「いかなご」は、確実に、明確に、明白に、春の海で、食卓で息づいている。

家用の土産は、この2つ。というか海老餃子は、夕飯です。8時間冷凍保存可能。

すべて焼いて、完食しました。

冷蔵庫の野菜とウインナと卵で、中華風野菜炒めを作って。

いかなごは、翌朝開けました。

いかなごが主役の朝食。

野菜炒めの残りも添えて、我が家の朝餉。ホッとします。

 

☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。

【樹齢400年の枝垂れ桜「神田の大糸桜」~北杜市】

COMMENT

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  1. mami より:

    こんにちは~。

    いかなごは、こちらでも魚屋の店先でみかけるようになると
    春の風物詩と感じます。
    夫が苦手なのでくぎ煮にしたことはありませんが
    2月に兵庫県の赤穂岬や梅を見に行くと自分用に海岸沿いの漁港の市場で買っていました。
    でも、減少傾向にあるのですね。全く知りませんでした。
    解禁や終漁が決まっていることも知りませんでした。勉強になりました。

    姫路へは高速を使うと1時間ほどなので
    さえさんのレポを読みながら気分転換に行ってみようかと思いました。

  2. さえ より:

    >mamiさん
    こんにちは~♩
    いかなご、岡山でも売っているんですね~海がある土地はいいなあ。
    まさに春の風物詩ですね。
    ご主人、食べないんですか。美味しいのに~
    温暖化とか、海も環境がずいぶん変わっているんですよね、きっと。
    姫路まで来るまで1時間ですか。近いですね(^_-)-☆
    ぜひ、リフレッシュしに行ってみてくださいね~

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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