庭の栗の実が、台風でずいぶん落とされた。
機が熟して落ちたらしき大きさのものも多く、栗ご飯を炊くことにした。
3合炊きの炊飯器なので、炊き込みご飯をするときには2合炊く。栗は15~6個入れる。剥くのは手間だが、庭の栗の栗ご飯はとても美味しく、毎年の楽しみだ。
さて。夫が栗を拾ってきたのは朝のこと。食材の買い物から帰りキッチンに立つと、鬼皮を剝いた栗がボールに入っていた。栗の皮剥き器を使い、夫が剥いてくれたようだ。
「剥いてくれたんだね。ありがとう」
夫に言うと、でもさ、と言う。
「ここからがたいへんなんでしょう? 渋皮は包丁で剥かなきゃならないから」
お、わかってるんだ。すごいな、と思う。
「うん。そうだけど、でもここまでやってあると気持ち的に楽なんだ」
これもまた、本音である。
韓国の諺に「始まりは半分」というのがある。
何かを始めるのには思いのほかパワーが必要で、始めることができれば、それで半分は達成したも同然だという意味。好きな諺のひとつだ。
ちょっとだけしんどい栗の皮剥きも、夫が始めてくれたから、自分で始めるパワーを使わずに済んだ。そして何よりうれしかったのは、渋皮剥きの方がたいへんだと彼が知っていてくれたことだ。
そのあと、夫は所用があり出かけていったが、栗剥きは夕飯の支度のついでにするすると片づいたのだった。
大きな栗がいっぱい。朝ご飯に炊きました。
たっぷり栗を入れて、よそいました。おかずは大根の煮物だけ。
こんなふうに開いているのに、落ちてこない実もあったり。
まだ青い実も、あったり。青くても落ちている実もあったりします。
栗の木の下には、夏じゅう咲いていたシモツケの花。
自宅の庭に栗の木があるなんて、やはりさえさんの植物園は、抜群ですね。今年は不作らしいと報道されていましたが、場所によって違う様ですね。先日、市川三郷の知人から大きな栗いただきました。栗の渋皮煮作りました。毎年買ってきて、作りますが、やはり栗と云ったら栗ご飯の方か季節を感じますね。
特に、さえさんの所はご主人の心遣いもいいですね。それにしても、いつも仲良しですね。聞いただけで和やかな気持ちになります。
一閑張りのかごに栗のいが、盛って見たら意外に素敵‼
中身はお腹の中でごめんなさいと言う感じです。
悠里さん
栗の木はまだ若く細いんですが、夫婦ふたりで食べる分の栗は、じゅうぶんとれるので毎年楽しんでいます。
渋皮煮もいいですね~♩
夫は、明野に越してきてから、キッチン周りもずいぶん手伝ってくれるようになりました。ふたりで食べて、ふたりで片づけて、それが自然な感じで。まあほとんど作るのはわたしですが、夕飯の企画(?)は、夫が出してくれることが多いです。
栗のいが、素敵ですよね~夫がしばらくテーブルの上に飾っていました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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