毎朝炊く、土鍋ご飯。
炊き上がり、食卓に運ぶときには、それは熱い。鍋つかみでしっかりと持って運ぶ。
だが蓋を開けてご飯をよそい、食べ終わる頃には、素手で持ち運べるほどにやわらかな暖かさになっている。
その暖かさが、何ともいえず心地よい。
湯たんぽの暖かさだろうか、と考えて、湯を注ぐほんまもんの湯たんぽを使ったことがないことに気づく。イメージとして持っているが、たぶんレンチンした小豆湯たんぽとはまた違うのだろう。
では? と考えて、腑に落ちる。
薪ストーブで暖まった部屋の空気に似ている。
夫が留守の日は、薪ストーブの真上にあるもともとは末娘の部屋でひとり眠っている。その暖かさと、土鍋に残った暖かさが、とてもよく似ているのだ。
そして朝寝坊して、燃え尽きた灰だけになった薪ストーブの石の温かさとも、そっくりだ。リビングには「ハースストーン」という鉄の骨組みに四角い石をはめ込んだ石造りの薪ストーブを置いている。
石造りのストーブ。それで薪を燃やす。土で焼いた土鍋。それを火にかけご飯を炊く。
火力は強く、火の怖さを感じもするが、その〈残り暖〉とてもいうのだろうか。その暖かさがやわらかで、とても好きなのだ。
毎朝1合しか炊かないので、冷めるのも早いのかも。
ベーグル型の鍋敷きが、炊き立ての熱さを物語っています。
残りご飯でおむすびを作って。
このところ冷え込んでいたので、全力稼働中の「ハースストーン」の薪ストーブ。
真ん中にもう1枚石を乗せているのは、やかんのお湯が沸騰しすぎるのを防ぐためです。これを乗せてから、おでんなども美味しく煮えるようになりました。アナログな弱火設定ですね。
土鍋ご飯のご飯は美味しいでしょうね。
そのおにぎりがまたまたおいしそう。
私は900ミリほどのコーヒーが入ったペットボトルにお湯を入れ、
片方だけになった靴下をかぶせて寝る前の布団に入れておきます。
朝まで暖かさがキープします、でも寝相のいい人に限ります。(笑)
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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