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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

漆は生き続ける

金継ぎ教室は、欠けた器がほぼ仕上がり一段落した。

また、直したい器が溜まったら再開するのだが、しばらくはお休みだ。

 

気に入りのフリーカップも継いだ器のひとつで、金や銀を使わずに色漆で仕上げた。

焦げ茶を基調にしたカップだが、くすんだ水色がところどころに入っていて、その雰囲気が気に入って選んだものだ。

だから、白とブルーを混ぜて色を作ったのだが、思いもよらず基調となる焦げ茶になった。

漆を固めるのは、湿度と温度のあるムロと呼ばれる部屋に入れておくのだが、天候や気温に左右され、色が変化するそうだ。

これはこれでいいと思い、塗り直さず使うことにした。

 

それが、何度か使ううちに色が変わってきた。

最初にイメージしていた、くすんだ水色に近い色合いが出てきたのである。

漆は、塗って固めた後も呼吸を続けているという。

漆の木の樹液は、カップの一部となっても生き続けている。

ひとり珈琲タイム。

新しく購入したばかりのエチオピアの浅煎りです。

ドリップする時間は、ゆったり。

たっぷり淹れました。

向こう側が色漆で継いだ部分なんですが、手前のくすんだ水色と似てきました。

帰ってきたばかりのとき。このときには焦げ茶っぽかったのに、不思議です。

COMMENT

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  1. hanamomo より:

    こんばんは。
    漆ってやっぱり生きているのですね。
    こうやってまた器が復活する金継ぎはすごいですね。
    私も捨てなければよかったな~と思う器が2つ3つありました。

    珈琲も美味しそうですね。
    私も今日2杯飲みました。
    きっちり10時と3時に飲みました。
    家ごもりの毎日のお茶の時間は唯一潤いの時間です。

  2. さえ より:

    >hanamomoさん
    おはようございます。
    ほんと、金継ぎ教室に通って、漆の不思議、いろいろ知りました。湿気がないと固まらないんですよ。乾燥していると乾かないって不思議です。
    わたしも、捨てなければ復活させられたのに~と思う気に入っていた器、いくつかあります。
    欠けてショックで捨てられなかった器たちが、こうしてまた食卓に戻ってくるのはとてもうれしいです。
    珈琲は浅煎りが好みで、甲府のお店から今はオンラインで買っています。
    珈琲タイム。潤いの時間ですね~

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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