南の方からのいただきものが、続いている。
沖縄石垣島の次は、熊本で農業にたずさわる知人から、さつま芋と色とりどりのカラフルなミニトマトが送られてきた。
さつま芋はしっかりしまって甘く、トマトは甘味のなかにきちんと野菜の味がした。どちらもホッとする美味しさだ。
最近は、スーパーでも野菜の産地が明記してある。北海道産かあ、ほう、沖縄でとれたのか、などと思いを馳せながら手にすることも多い。
地産地消。やはり山梨の野菜は美味しいが、この季節、スーパーでも他の地から届く野菜たちのお世話になっている。
もちろん、熊本産の野菜もある。このあいだは、袋入りのベビーリーフを買った。手にとったのは産地に魅かれたからではなく、おいしそうだったからだ。
熊本産のベビーリーフと熊本産のカラフルミニトマトを一緒に盛り、サラダにした。遠く山梨の地で、これらを食卓に並べる不思議。
「これはこれは、同郷の方ですか」「いやいや、富士山の近くは寒いですね」
などと、皿のなかから会話が聞こえてくる。
さて。年は新しくなったけれど、熊本は今、どうしているんだろう。熊本の野菜たちを食べながら、考える。身近とは言えない場所に暮らしていると、熊本を思うこともだんだん少なくなってしまっている。だけどこうして野菜を食べ、ふっと熊本の風を身近に感じた。
そして、少し調べてみた。
熊本地震『いまできること』というサイトを見つけた。
さつま芋。「紅はるか」という名前だそうです。
まずは、シンプルにバター焼きで。甘い!
カラフルミニトマトです。6種類の色が入っていました。
カラフルさん、熊本産のベビーリーフとお皿の上でご対面。
味噌汁には、さつま芋をたっぷり入れて。
ミニトマト、色いろいろでおもしろい。いつもの朝食が華やぎます。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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