「益子Web陶器市」で、器をひとつ購入した。
こだわったわけではなかったが、黒織部の小鉢だ。
黒織部は、落ち着いたグリーンが象徴的な織部のなかにあって、緑ではなく艶やかな黒が魅力的な焼き物。焼成が終わったときにを窯の外に出して急冷させて、鉄釉を漆黒色に発色させるのだそうだ。
歪んだ形が、へうげもの。
そこがまた気に入っている。
このサイトの情報は、夫が入院中、持て余した時間に送ってきた。
そこでわたしがいくつかセレクトし、そのなかから夫が選んだ小鉢だ。
2週間の入院を終え、その後さらにひと月ほど経ってから、黒織部の小鉢はやってきた。
小さなタイムカプセルは、日々のなか、あちらこちらに眠っている。
益子Web陶器市で選んだ、黒織部の小鉢。
我が家にもうひとつある黒織部は、ぐい飲みです。
全部が真っ黒じゃないところが、味わい深いです。
ぐい飲みの方も。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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