きのう千秋楽を終えた、大相撲初場所。
両国国技館へと観に行ったのは、10日目。
大相撲を観るのは2度目だが、なにしろ迫力がある。
テレビで観るより、力士の姿はずっと遠くにあるのだが、それでも同じ空気のなかにいると熱気が伝わってくる。
キッチンに立ちながら観ているのとは、違って当然だ。
「今回は、行司に審判が時間を伝えるところを、ぜひ確認したい」
夫は夫で、ひとつひとつ「にわか大相撲ファン」から「大相撲ファン」へと進化を遂げようとしている。
ところで10日目は、残念なことに前日の取り組みで左足首を負傷した豊昇龍が休場してしまった。このまま休場かと思われたのだが、11日目から復帰。完全に治ったわけではないだろうが、豊昇龍は大関昇進に向けての大事な場所だ。考えた末の決断だろう。
その豊昇龍の怪我について、テレビの解説でこんなことを言っていた。
「豊昇龍は気持ちを決めて出てきていますから、相手の方がやりにくいでしょう」
怪我をしている豊昇龍に対し思いやりをもって、けれど無論正々堂々と勝負しなければならない。
前回観に行ったときにも同じことを思ったが、勝負はしても敵ではないのである。
千秋楽最後の取り組みで堂々と平幕の琴勝峰を破り、優勝は大関貴景勝が勝ち取った。
豊昇龍は、8勝7敗。勝ち越しと健闘。
千秋楽を終え、ちょっとぼーっとしている。
国技館入口まで、力士ののぼりを眺めながら歩きました。甲府出身力士、竜電がんばれ!
幕内力士の土俵入りです。化粧まわし、それぞれでおもしろい。
土俵の上「釣り屋根」の四隅の房は、青〈東の青龍神〉白〈西の白虎神〉赤〈南の朱雀神〉黒〈北の玄武神〉で、これらの神々は、15日間ここに鎮座し、土俵の無事を守っているのだそうです。
大相撲観戦には、これ。
優勝争いをした琴勝峰と宇良。西側の席から観たので、西の力士は背中を見ることになりました。
時間になると、行司が軍配を正面に向けます。上の写真が「時間いっぱい」「まったなし」。
土俵に上がってから、幕内は約4分、十両約3分、幕下以下約2分と決まっています。
阿炎と竜電の取り組み。気合いを入れて、四股(しこ)を踏んでいますね。
四股には、足の下、つまり地面に潜む邪悪なものを封じ込める意味があるといいます。
力水、力紙、塩を撒くのも、すべて邪気を払い清め、怪我のない取り組みができるように祈るためだそうです。
いちばんアップで写っていたのは、翔猿と若元春。行司の衣装も、それぞれ美しいです。
明生と大関貴景勝の取り組みには、たくさんの懸賞金がついていました。
貴景勝の優勝インタビュー、かっこよかった!
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。