最近になって、歳を重ねた吉永小百合に惹かれている。
礼文島に行った頃からだから、2年くらい前からだ。
映画『北のカナリアたち』は、ほぼ読破している湊かなえ原作のミステリーだということもあり、大好きな映画となった。
映画『こんにちは、母さん』は、『母べえ』、『母と暮せば』に続く山田洋次監督の”母”三部作3作目。
〈cast〉
神崎福江【吉永小百合】夫に先立たれ、下町で細々と足袋屋を営みつつ、ホームレス支援のボランティア活動をしながら独り暮らしている。
神崎昭夫【大泉洋】福江のひとり息子。大会社の人事部長で、妻とは別居中。
神崎舞【永野芽郁】昭夫の娘。大学生。家出して、福江のもとで暮らすようになる。
荻生直文【寺尾聰】福江が思いを寄せる神父。福江のボランティア仲間。
〈story〉
久しぶりに実家を訪ねた昭夫は、母の変化に気づく。きれいな服を着て、生き生きと生活している。女性のように艶っぽい。どうやら恋愛しているらしい。
自分は、会社では同僚をリストラをしなくてはならず、妻とも娘ともうまくいかない。それなのに、母はなんて楽しそうなんだ。
昭夫は、そんな福江と、祖母に寄り添う舞に反発しつつも、自分を見つめ直していくのだった。
この映画には、英語のタイトルもついている。「Mom,Is that you?」。直訳すれば「母さん、それはあなたですか?」だが、たぶん「母さん、あなたっていったい?」となるだろうか。
今年、79歳になったという吉永小百合は、とてもチャーミングだった。
山田洋次監督は、93歳だそうだ。
現代を描きつつも、東京下町は人情豊かな昭和なレトロ感たっぷりで、昭和ド真ん中生まれのわたしには、とても落ちつく映画鑑賞だった。
永野芽郁が、いい味出していました。YOUも好き!
大泉洋は、「あの吉永小百合から、大泉洋は生まれない」とインタビューで言ったそうです。ありえないところからのスタートなのに、山田洋次監督、そしてこの映画は素晴らしいというコメントでした。
☆画像はお借りしました。予告編は、こちら。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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