桐谷健太に魅かれて観た映画は、『かもめ食堂』の荻上直子監督のオリジナル作品だった。
〈story〉
11歳のトモは、母子家庭のひとりっ子。母親はトモに構わず男ができるたびに出ていってしまう。叔父のマキオに助けを求めると、マキオの部屋には同棲中の彼女、リンコがいた。性同一性障害で生まれた時は男だったというリンコ。リンコは、トモを自分の娘のように可愛がるのだった。
〈cast〉
リンコ【生田斗真】トランスジェンダーの介護士。マキオの恋人。
小川マキオ【桐谷健太】リンコの恋人。ヒロコの弟でトモの叔父。
小川トモ【柿原りんか】小学校5年生。まっすぐではっきりとした性格。
小川ヒロコ【ミムラ】トモの母親。男ができると育児放棄してしまう。
フミコ【田中美佐子】リンコの母親。リンコのジェンダーを受け入れるおおらかな女性。
マキオは、微笑む。
リンコさんのような心のひとに惚れちゃったらね、あとのいろいろなことはどうでもいいんだよ。
リンコの母フミコは、トモに言い置く。
リンコを傷つけるようなことをしたら承知しないよ。たとえあなたが子供でも、あたしは容赦しない。
リンコは、編む。
あたしはね、これですっげえ悔しいこととか、死ぬほど悲しかったりすることを全部チャラにするの。
トモは、洗剤をかける。リンコを侮辱した大人に。
だがやがて、トモの母親が迎えに来て……。
トランスジェンダーに対する差別と偏見に傷つきつつも、マキオやフミコに支えられながら、リンコは自分を肯定して生きていく。
そんなリンコに、トモは人を愛すること、自分を愛して生きていくことを、心に刻んでいく。
母親が出ていき、叔父マキオを頼るトモ。
マキオの家には、ともに暮らすリンコがいた。
リンコが作ってくれたキャラ弁。可愛すぎる~♡
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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