ビートルズは、やっぱいいな。

そう実感する映画だった。

昨日まで、世界中の誰もが知っていたビートルズ。

今日、僕以外の誰も知らない――。

〈cast〉

ジャック・マリック【ヒメーシュ・パテル】売れないシンガーソングライターで販売店員。元音楽教師。

エリー・アップルトン【リリー・ジェームズ】ジャックの幼馴染でマネージャー兼運転手。中学の数学教師。

エド・シーラン【エド・シーラン】人気ミュージシャン。ジャックがテレビで演奏しているのを聴き、モスクワで開催するライブの前座をオファー。

〈story〉

イギリスの小さな海辺の町でバイトをしながら音楽活動をするジャックは、夢をあきらめかけていた。そんなある日、世界中が12秒間停電する。ケガをしたジャックは、快気祝いに集まった友人たちのためにビートルズの「イエスタデイ」を歌った。そのメロディの美しさに、歌詞の素晴らしさに聴き入る友人たち。ジャックは、世界からビートルズとその記憶が消えていることを知る。彼は、ビートルズの曲を次々に発表していったのだが。

見どころは、何と言ってもジャックが歌うビートルズの美しいメロディだが、エド・シーラン役に本人が出ているのがまたコメディチックで笑える。

ジョン・レノンは78歳で生きていて、愛する女性とともに暮らしていると言い、ジーンとした。

もしも○○だったら、という仮説は、容易に世界を変える。

映画のなかではビートルズに大きな影響を受けたオアシスも存在しなかった。もしもビートルズがいなかったら、きっと今とはまるで違う世界になっていたのだろう。いったいどんな世界になっていたのか。

画像はお借りしました。ひとりで歩くアビー・ロード。