子宝に恵まれるまじないやジンクスが、多々あることを知った。
・妊婦さんのお腹に触らせてもらう。
・オレンジ色のものを身につける。
・桃を食べる。
・寝室に柘榴の絵を飾る。
・墓参りをする。などなど。
作家ヒキタクニオの同名エッセイを原作に、実話を映画化した『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』は、49歳初婚男性の妊活奮闘記だ。(実際にはヒキタクニオは45歳だった)
〈story〉
人気作家ヒキタクニオは、サウナとビールが大好きでジム通いに精を出すいたって健康な49歳。ひと回り以上も歳の離れた妻サチとは、子供は作らず気ままに暮らそうと決めていたのだが、ある日サチが言う。「ヒキタさんの子供に会いたい」だが、蓋を開けてみれば彼の精子はすでに老化していて懐妊は難しいことがわかる。アラフィフ男の妊活が始まった。
〈cast〉
ヒキタクニオ【松重豊】人気作家。妻のひと言から男の”妊活”を始めることに。
ヒキタサチ【北川景子】ヒキタクニオの妻。
杉浦俊一【濱田岳】ヒキタの担当編集者。ヒキタの友人であり、良き相談相手。
桑島医師【山中崇】不妊治療専門のヒキタ夫妻の担当医。
田野辺和夫【伊東四朗】サチの父。頑固な大学教授。娘を溺愛する。
ふたりの妊活は、タイミング法、人工授精、顕微授精へとステップを踏んでいく。何度も何度も挑戦し、それでも妊娠に至らない。やってもやってもダメという繰り返し。またそれは自分がダメだと突きつけられているような敗北感、喪失感を味わうことでもある。
監督・脚本の細川徹は語る。
「ゴールが見えないマラソンの中で、夫婦がどのように話し合い、寄り添い、並走していくかが大切で、結果はともあれ、その過程を大切に描こうと思いました」
ダメを繰り返すことで、落ち込み、気持ちがすさみ、たがいを責め、ついには破局を迎えることも少なくないという妊活。男と女では心にも身体にも受けるダメージが違うこともその理由のひとつだろう。
顕微授精のシーンで、ヒキタが憤ったことが印象的だった。
痛みはないというが、サチは異常なしなのだ。すべての原因は”ダメ金玉”。しかし妻が治療台に乗せられている。
主演の松重豊は、話していたという。
「妊活の話だと思って受けたけれど、演じて終えたら、妊活を通して描く家族のラブストーリーでした」
「思いやり」って古くさい言葉だとは思うけれど、ヒキタ夫婦を観ていてずっと感じていたのはこの言葉だった。
北川景子が好きで観た映画でしたが、伊東四朗はもちろんのこと、松重豊も濱田岳も、めちゃくちゃよかった!
画像は公式サイトよりお借りしました。
松重豊さん、だいすきです。
北川景子さんもシャープで素敵な女性ですね。
夫の同僚が若いころ妊活で大変な思いをしておりました。
15年経ってやっと生まれ、私たちにその子を紹介した時、350万ほどかかったんだ!と言ったのが忘れられません。
大変だったのね~と言うのが精一杯でした。
「妊活を通して描く家族のラブストーリーでした」この言葉いいですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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