町内にカタクリの花が咲いている場所があると聞き、出かけた。
茅ヶ岳の麓、登山道にほど近い斜面だ。
最初に見つけたのは、ヒトリシズカ。
いやいや、もちろんほかの花たちもいろいろ咲いていた。
タチツボスミレや水仙などはあちらこちらに咲き、山桜も満開を終えた辺りで花びらを散らせていたが、いつも暮らしている場所(標高600mくらい)ではあまり見かけない花を見つけたということだ。
標高にすると900mくらいになるのだろうか。
そのヒトリシズカの群生地に、カタクリも咲いていた。
可愛らしい。可愛らしいが、高貴さが感じられる。反り返った花びらが、細く尖っているからだろうか。
カタクリは、発芽から花が咲くまでに7~8年かかるという。「かたかご」という別名もあるが、「春の妖精」とも呼ばれている。かつて球根から片栗粉が作られていたのが、名の由来だとか。
ヒトリシズカ、カタクリ、ヒトリシズカ、ヒトリシズカ、カタクリ、と見ては写真を撮って歩いた。
ヒトリシズカは、カタクリに比べ、にぎやかに群生していた。








photo by Yasuo Maeda

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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