夫の写真展のあいだ、夕方5時過ぎにギャラリーを出て、夕飯の買い物して帰るというこれまでにないパターンの生活になっている。
逆方向の渋滞する車を眺め、会社員なら日々こういうパターンの暮らしになるのだとぼんやり思う。
20年以上在宅勤務だったわたしには、ほぼ経験のないことだ。
そんな金曜日。夕暮れの山々が美しかった。
川のたもとに車を停め、しばし眺めた。
昼のあいだは陽射しが強く猛暑日になったというのに、山は澄んでいる。山の上は、きっと気温も低いのだろう。
来月の句会の兼題「秋澄む」を思った。
不意に思う。
「今日、今このときから秋なのだ」
季節の移り変わりは、今日から夏、今から秋、などと単純じゃないことはよく知っている。それでも、ああ、今から秋だと思わずにはいられなかった。
午後6時前。甲斐市双田橋の南側に車を停めて。西にそびえる南アルプス連峰。
夕焼雲。金色に光っているように見えました。
黒雲のなか(向こう?)にも、夕焼雲が。
北には、八ヶ岳連峰。
シルエットの美しさに、秋を感じました。
ここは、南に富士山も見える場所。
静かに染まる夕焼雲を従えて。
愛車CX-5と夕焼雲。
やがて、夕焼雲は色を失い、散り散りに流れていきました。
秋の夕暮れの速さを刻々と追った写真が皆美しいです。
茜色に染まった雲がだんだん暗くなり、やがて辺りは闇に包まれる。
この数日雨で空を見上げることもなく過ごし、太陽のありがたさを感じました。
小さく見える富士山の形の良さ、やっぱり日本一ですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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