「あれ、ジョウビタキのメスじゃない?」
朝起きたばかりに、夫が、リビングの西側の窓の外を指さした。
「あ、ほんと。オスよりジミーで可愛いね」
「そうだね。でもメスも、あの白い斑点がしっかりあるからすぐわかるよね」
ジョウビタキは冬にやってくる渡り鳥で、以前のブログを見返しても11月の記事が多い。
テリトリー意識が強い彼らは、車のミラーに映った自分に敵対心を抱き毎日のように糞を落としていったり、好奇心も旺盛で、家の窓からのぞいたりもする。
それでも庭に来るのはうれしいなと思っていたら、『野鳥ウォッチングガイド』に、こうあった。
ツルウメモドキやヌルデなどの木の実を食べにやってくる。
ああ、ツルウメモドキや南天を食べに来るのか、と腑に落ちた。
ついでに、名の由来を探してみた。
スズメ目 ヒタキ科 ジョウビタキ属 ジョウビタキ。
ジョウは「尉」で銀髪を表し、ヒタキは「火焚」で、火打石をたたく音に似た「ヒッヒッ」という鳴き声を出すことからジョウビタキと呼ぶようになったという。
白い斑点を「紋」と見て「モンツキドリ」と呼ぶ地方もあるとか。
「ヒッヒッ」と鳴き声が聞こえると、姿は見えなくとも「あ、ジョウビタキ」とうれしくなる冬の初めである。
傷んでしまい深く剪定したプラムの枝先にとまっていました。
この羽の斑点が、特徴的です。キョロキョロ中。
目がくりっとして、可愛いな~♩
これは、2018年に撮ったジョウビタキのオスです。
ツルウメモドキを食べに来たのでしょう。少し減っていました。
庭の赤い実は、今はツルウメモドキと南天だけになりました。
先月、安全のために森の赤松を切りました。広葉樹ばかりの森には優しく冬の陽が射し、八ヶ岳がよく見えるようになりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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