渡り鳥であるジョウビタキの姿を、よく見かける季節になった。
ジョウビタキは、羽の一部が白く、そこが際立って見えるので一瞬でもすぐにわかる。そして、この季節になったことを知らせるのは、彼らの落とし物だ。
車のミラー周辺が、気がつくと汚されている。
彼らは、鏡のなかの自分をほかのジョウビタキだと思い、自分のテリトリーを示すためにフンを落としていくらしい。以前、家の2階のガラスドアに、何度も来てはなかをのぞいてるジョウビタキがいた。もちろん落とし物もしていく。だがその姿は微笑ましく、敵対心のようなものを持っているようには思えなかった。
そう。まるでショーウィンドウに映った自分の姿を見て、風で乱れた髪を直しているような、そんな感じだ。
わたしもたまに街に出ると、ショーウィンドウに映った自分にハッとすることがある。一瞬自分だと気づかなかったり、自分の姿ってこうなの? と驚いたり。ジョウビタキの姿がそんな自分と重なった。
しかしジョウビタキは、じつのところ、何を思っているんだろう。
「俺って、超イケてるじゃん」
なーんて、毎日鏡を見に来ていたりして。
背中から見ると羽の白が目立ちます。オスです。
可愛いな~♩ 目がくりくりしていますね。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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