森のミツバツツジが、花を咲かせ始めた。
毎年思うのだが、ミツバツツジのピンクは独特な色だ。
森に咲いていても、人家の庭で見かけても、すぐにそれとわかる。
「ミツバツツジピンク」と命名したいくらいだ。
そんなことを考えたのは、「ウォーターメロンピンク」という色の名を初めて耳にしたことによる。日比谷花壇の4月のカレンダーをめくると、ウォーターメロンピンクを基調にしたやわらかな気持ちになる写真だった。
それで、ミツバツツジの色の名を知りたいと検索したのだが、まったくわからなかった。
色見本サイトでも、これという色はなかった。
わかったのは、「紫」と分類されることもある色だということ。
植物図鑑のようなサイトでも、「紫」「ピンク」「濃いピンク」「赤紫」など、色の表示がまちまちなのである。
なので勝手に「ミツバツツジピンク」と呼ぶことにした。
買い物に行って、この色のセーターなどを見つけ、ひとりこっそりと言いたい。
「ミツバツツジピンク♡」
ミツバツツジピンク。
今年はたくさん、蕾をつけています。
森には春蘭が20株以上あって、ちょうど今、花を咲かせています。
コブシの花も手を振るように開いて。
スノーフレークも、しずくを落とすかのように花開き始めました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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