きのう見た富士山は、今年いちばんの富士だった。
春霞が続く日々だったが、一昨日の雨で洗われたかのようにきのうの朝にはくっきりと姿を現した。
八ヶ岳や南アルプス連峰は、ここ明野から近いせいか際立って綺麗だと思う日がけっこうあるけれど、富士山は違う。
今日はとびきり美しいという日は、年に片手で数えられるほどしかない。
それが、きのうの富士だった。
今年に入ってからは、迷わずいちばんと言える美しさだ。
新緑の季節に飾られた富士山をぜひ撮りたいと、手話教室の帰り道、車を停めた。ハナミズキ並木にはまだ花が残っている。そこに若葉が開き始めていて、やわらかなグリーンで富士山を飾ってくれていた。荘厳な印象の富士が、さわやかに笑っているところをこっそり見てしまったようなくすぐったい気持ちになる。
無論、毎日見ているわけではないので、見逃した富士もたくさんあるのだろう。
それだけではなく、わたし側の問題もあるかもしれない。
五感が研ぎ澄まされたときにしか、格別な富士は見られないのだ。
研ぎ澄まそう、と肝に銘じる。
日々、今年いちばんの富士がすっと胸に入ってくるように。
見るだけじゃない。肌に感じる空気。春が奏でる音の数々。草萌ゆる匂い。
空の色だって、同じ日はない。
いつも撮る富士山スポット、141号線の桐の木の交差点にあるファミマから。
韮崎は、ほんとうに富士山が綺麗に見える街だと思います。
手話教室の帰りに、車を停めて撮ったハナミズキ並木越しの富士山。南アルプス市になります。
新緑と富士のコラボレーションが撮れて、大満足です。
こんばんは。
きれいな風景ですね。
新緑と富士山、美しくて何度も何度も拝見しました。
こんなきれいな景色が見られたら、一日幸せですね。
私も今日は八重桜を見に行ってきました。
北国のさくらは新幹線並みの速さで終わります。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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