元旦は、初仕事。
2日は、のんびり読書の寝正月。
3日、お隣は韮崎市の武田八幡宮へ、初詣に出かけた。
昨年一昨年と喪中で、1月末頃になってようやく、お守りを返し、新しいお守りをいただきに行ったが、初詣は2年ぶり。
しんと張りつめた空気は、同じ1月でもやはり正月ならではのものがあるように感じた。
森が、新しい年を祝い、迎えているのかもしれない。
そう。森の”気”パワーのようなものが、信仰を持たないわたしにもはっきりと感じられる。
まさにここは、鎮守の森だ。
古来、人が足を踏み入れることが難しい山奥や深い森には、神が降り立ち宿っていると日本人は考えてきたという。それゆえ、多くの山に神社が祀られているのだそうだ。
やがて、人里の近くで神を迎える場所を作ろうと、人は神社を建てる。
神を迎えるのなら、山奥や深い森のような神様にとって居心地のいい場所でなくてはならない。そうして、神社周辺に木々を植え森を作った。
それが「鎮守の森」である。
現代、土地の開拓が進み、鎮守の森も減ってきたという。
街なかの、木々のない場所に祀られた神社も、かつては鎮守の森のなかに佇んでいたのかもしれない。
東日本大震災では、神社を囲む鎮守の森が防災林となり、被害を食い止める役割を果たしたと聞いた。
森の減少は、地球温暖化に拍車をかけてもいる。
「武田八幡宮」のような森は、大切にしなければ。
そんなことを思いつつ、杉の大木の合間にきらめく木漏れ日を見上げた。
「武田八幡宮」です。2019年に『地球の歩き方』で紹介しました。
鳥居をくぐってから、随神門、神楽殿(写真右)、拝殿(写真正面)、本殿と、ずっと登りになっています。
拝殿。お参りしました。
そして、本殿。
森を抜けて、もうひとつの神社まで。
「為朝神社」です。昨年紹介しました。
【「退散せよ!」と疱瘡の神を一喝した為朝さんにお参りしました~疫病退散「為朝神社」】
正月3日の富士山。韮崎市の農道から。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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