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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

富士山の雪

10年に一度ほどの大寒波だそうだ。

雪はほとんど積もらなかったが、朝7時のリビングは3℃。ウッドデッキの温度計は、マイナス10℃だった。

 

朝9時過ぎの凍った道。気をつけながら愛車を走らせ、南アルプス市のヨガ先生宅まで向かった。10時からピラティスの日だ。

道々写真の撮りたくなるような雪景色はなく、ただ富士山が、雪をはらんだ雲とたわむれていた。山梨のなかでも北側から見る富士山は、朝のうちは逆光だ。

「あの雲なら、帰りには真っ白になってるだろう」

そんなことを考えながら、40分ほどの道をゆっくりと走った。

 

帰り道は北へ、富士山を背にして走るのだが、買い物に寄ったショッピングモールでわざわざ確認する。太陽が移動し、もう逆光ではなくなっている。

けれど、よく富士山が描かれるように山頂から1/3がぺたりと真っ白になっている、というほどに雪は積もっていなかった。

幾筋もの雪の白が、青い富士山にランダムなラインを引いている。

そうか、と不意に腑に落ちた。

富士山は形が整っている印象が強すぎて、遠くから見たとき直線や平面で構成されているように勝手に思い込んでいた。

しかし当然、富士山にだってほかの山々のようにあちらこちらに凹凸があるはずで、雪が積もりやすい場所も、陽が当たると解けやすい場所も、風が雪を飛ばしてしまう場所もあるのだろう。

 

常々夫に、わたしは山を平面でしか見ていないと指摘される。その通り、富士山すらも平面でしか見ていなかったのだ。

朝7時のウッドデッキ。テーブルの上の雪は、解けているのではありません。強風で、写真左側に飛ばされています。

ウッドデッキの温度計はマイナス10℃。いや、マイナス9.5℃かな?

2階北側の窓から眺めた風景。八ヶ岳は雪雲のなかでした。

朝食は、前日の鍋の残り。湯気がすごい。

炬燵で熱々の鍋をいただく贅沢。

ピラティスに向かう朝9時過ぎの富士山。韮崎市の農道で車を停めて。

午前11時半、甲斐市ラザウォーク近くから見た富士山。そこまで真っ白じゃなかった。

2019年1月に明野町から見た富士山。幻想的で、自分で撮った富士山のなかでは、今もいちばん好きな写真です。

午後。こんなに陽が当たっているのに、物干し竿の氷柱(つらら)は解けません。

可愛らしい、つららでした。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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