庭の山吹が、咲いた。
山吹色は、好きな色のひとつだ。
若葉とのコントラストも、見ていて明るい気持ちになる。
先月のエッセイサークルで、俳句を勉強してみてはどうかと勧められた。
言葉選びの妙、あるいは奥深さを、知ることができるという。
まず読むことから始めようと、「山吹」で俳句を検索してみた。
ほろほろと 山吹散るか 滝の音
松尾芭蕉「笈の小文」から
芭蕉が、吉野川の上流の滝を訪れたときに詠んだ句だという。奈良の吉野は桜で有名だが、山吹も見事だそうだ。
「滝が岩を打つ音が轟き、川岸に咲く山吹の花がほろほろと散ってゆく」
そんな意味のこの句には、散りゆく山吹に旅を続ける自分の人生の儚さを重ね合わせているようにも読めるらしい。
山吹は、散り際も鮮やかな黄色が舞って美しいけれど、蕾を膨らませ、5枚の花びらを回転させるように開いていく様も可愛らしい。
山吹の季語は「晩春」だと知り、春の短さを思った。
山吹色。大好きな色です。
上を向いて、お日様を浴びる山吹。
去年株分けして20株くらいありますが、今咲いているのはこの株ひとつです。
ミツバツツジは、今ちょうど満開。
今年はふきのとうは少なかったけれど、わらわらと葉を広げた蕗たち。
雪柳も、満開です。
去年植えたばかりのムスカリも、元気いっぱい。にょきっと花を伸ばす姿は土筆にも似て。
集めたタチツボスミレも、咲き始めました。
2年前に植えた紫の子も。たぶん、オオタチツボスミレかな。
明野は今百花繚乱という感じですね。
一重の山吹、大好きです。
白山吹も好きです。
芭蕉の句、いいですね。
秋田がこんな季節になるの葉あと一か月ほどかかりそうです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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