そぐそばにシェタニ(精霊)がいる。
「陽気な精霊たち~ヘンドリック・リランガ展」を観てから、ふとそう感じる瞬間が増えた。
たとえば、庭に咲くクリスマスローズたち。
ここには、きっとシェタニがいる。
その隣で、土筆が顔を出す瞬間を、シェタニがじっと見ている。
咲きそろった水仙を見て笑うシェタニがいて、コブシの花芽が膨らむ様子を指さすシェタニがいる。
我が家の庭にもたくさんのいいシェタニたちがいて、たぶんそこは、楽しい気持ちが生まれるところなのだ。
そう感じたのはきっと、ヘンドリックの描くシェタニの楽しい気持ちが、わたしのなかにすーっと入ってきて棲みついてしまったからだ。
楽しい気持ちは、そこここで生まれている。見えないシェタニがそこにいるのと、おんなじように。
戦争なんか今すぐやめて、楽しい気持ちが生まれるところをみんなで見つけようよ。きっとすぐそこにだってあるはずなんだから。
クリスマスローズたち。思い思いの色の花を、それぞれに咲かせています。
だんだん上を向いてきました。
でも、うつむいている子たちも、可愛い。
花開いてから、色が少しずつ薄くなっていく子もいます。
濃い紫色の子は、まだまだそのままの色。
風変わりな形の品種も。
水仙たちも、咲きそろいました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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