町内のお寺「浄居寺(じょうこじ)」の庭園を、記事にした。
心の文字をかたどった「心字池」には、ちょうど見頃となった睡蓮が咲きこぼれている。
朝に咲いた花が夕方には眠るように閉じることと放射状に広がる花の姿から、古代エジプトでは太陽のシンボルとされていて、数多くの神話やモチーフに使われてきたという。
一方、睡蓮を摘み取ろうとすると魔物が現われ、水の中に引きずり込まれるという伝説が、ヨーロッパ各地にあるそうだ。
水は、人にも動植物にとっても、生きるために必要不可欠なものであり、透明で光を受けて輝く美しさをも持っている。だが、水害となると人知を超えた恐ろしいものと化す。
そんな水面に浮かぶ美しい睡蓮を見て、大昔に生きた人々も様々なインスピレーションを得たのだろう。そんなことが神話や言い伝えから、読み取れる。
睡蓮や水をあまさず咲きわたり 深見けん二
『俳句歳時記』に載っていた句には、モネの「睡蓮」をイメージさせる句だと、かき添えられていた。
日本に自生する睡蓮は、未の刻(午前2時頃)に花開くところから「未草(ひつじぐさ)」と呼ばれるが、実際には夜が明けてから花開くという。
すでに国産の品種は希少で素人には見分けがつかないのだと、息子と同い年の副住職さんが話してくれた。
里山の風景に溶け込む「浄居寺」の外観。
振り返れば、南アルプス連峰が田んぼの向こうに望めます。
本堂から眺める形に作庭してあるそうです。photo by YasuoMaeda.
YasuoMaedaの写真です。奥行きが違うなあ。
わたしのただ真上から撮っただけの写真。それでも、睡蓮そのものが美しい。
photo by YasuoMaeda. お稲荷さんが、息づいているかのよう。
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☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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