「あけのお宝マップ」でウォーキングしたときに立ち寄った「御崎神社」で、満開の藤の花を見ることができた。
それは、神社で手を合せたときに、ふと足もとに落ちていた紫色の花を見つけたからだ。
じつは何日かまえ、庭で藤の花を見つけた。
近所の人が道路整備の一環として、藤蔓を切ってしまったので、今年はもう咲かないんだと淋しく思っていたのである。
だから、エクスクラメーションマークが頭に飛んだ。
「咲いてるんだ!」
探すと、写真には収められないほど高いところで、それも森の奥の方でいくつもの藤が咲いていた。ちょっと嬉しい出来事だった。
その追体験だったものだから、すぐにすこし離れた場所に咲く藤を見つけられたのだった。
雨だったゴールデンウィーク最終日のきのう。
ふたたび足もとに落ちているものを見つけた。
小さな小さな、さくらんぼだった。
森の山桜から、実を大きくするまえに落ちたらしい。生理落果というのだろうか。
そうか、と思い入る。
花が咲いて散って、人は桜の存在を忘れてしまうけれど、桜は葉を広げ、実をつけ、今この季節を生きている。
この木には食べられるようなさくらんぼは生らないけれど、その姿は可愛らしく、思い出させてくれた足もとのさくらんぼに微笑んだ。
「御崎神社」に落ちていた藤の花。花びらではなく、花ごと落ちるんですね。
足もとのさくらんぼ。たくさん落ちていました。
見上げると。可愛い。
ハナミズキも、花を落としていました。タチツボスミレの上に。
さくらんぼみたいに可愛らしくはないけれど(笑)
☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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