「夫婦二人じゃ話すことないし、気詰まりだよなあ」そんな言葉を、ここ何年かで耳にすることが多くなった。末娘の大学入学と同時に夫婦二人の生活となったわけだが、子ども関係の友人...
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中澤日菜子の小説『お父さんと伊藤さん』(講談社文庫)を、読んだ。34歳フリーターの彩は、54歳バツイチ、アルバイトで給食のおじさんをしている伊藤さんと暮らしている。古くて...
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50歳を過ぎてから、朝早く目が覚めるようになった。歳をとると早起きになる、とはよく聞くことなので、まあ普通のことなのだろうと受け入れている。とは言え、目が覚める時間が半端...
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山, 田舎で 2016.10.24
きのうは、よく晴れた。ゴミを出しに行くと、田舎なのでゴミ集積所までも車を走らせるわけだが、秋の空を自由に浮遊する雲たちと少し霞んだ山々が見えた。集積所の近くには、南アルプ...
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家ご飯, 食 2016.10.23
家庭菜園をしているご近所さんに、採り立てのまだ若いかき菜をいただいた。「根っこは硬いから、とってね」言われるまま、キッチンで根をもいでいく。もぐたびに菜っ葉の匂いがつんと...
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花と木, 田舎で 2016.10.22
冷え込んだきのうの朝。駅まで夫を送る道すがら、紅葉している蔦を見かけた。「あ、きれい」声に出す間もなく、通り過ぎる。「寒いね」「清里辺りは、零下かな」「いや、まだでしょう...
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角田光代, 読書 2016.10.21
角田光代の小説『紙の月』(ハルキ文庫)を、読んだ。銀行での一億円横領事件。容疑者は41歳、契約社員の女性だった。結婚後、子どもに恵まれず銀行でパート勤めを始めた梅澤梨花は...
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夢を見た。夢のなかで、友人と噂話をしている。「彼女(架空の人物)、最近、やせたよねえ」「そうそう。エアロバイク買って、毎日乗ってるんだって」「エアロバイクかあ」「うん。エ...
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家ご飯, 食 2016.10.19
掘り立ての薩摩芋をいただいた。薩摩芋を使った料理でいちばん好きなのは、何と言っても味噌汁。薩摩芋も美味しいが、汁の甘み旨みがたまらない。薩摩芋を入れた味噌汁を薩摩汁と呼ぶ...
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衣替えの季節だ。秋の衣替えには、何年か着てよれよれになったTシャツを処分するという仕事も含まれる。Tシャツはたいていぼろ布として保存し、掃除に使ってから「ご苦労様」と声を...
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「あのさー、あれ、ちゃんと直してから洗濯に入れてくれない?」わたしの言葉に、夫は誤魔化すように言う。「ああ、あれな。あれ、たいへんなんだよ」何のことはない、五本指靴下のこ...
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家ご飯, 食 2016.10.16
急に冷え込んだ週末。今シーズン初めて、おでんを煮た。大根一本分に見合った分量の大鍋いっぱいのおでんだ。夫婦二人でもこの量を煮るのだが、この週末は上の娘が友達を連れて帰って...
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どうしたら空き巣に入れるか、本気で考えたのは生まれて初めてだった。開いているトイレの窓から忍び込むか、格子のついた窓の隙間から長い棒を入れて窓の鍵を開けるか、窓ガラスを鍵...
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原田マハ, 読書 2016.10.14
原田マハの恋愛小説『カフーを待ちわびて』(宝島社文庫)を、読んだ。 カフー ―――【果報】与那喜島の方言。いい報せ。幸せ。舞台は、沖縄の小さな離島。島の巫女(ユタ)である...
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