瀬尾まいこの本屋大賞受賞作を映画化した『そして、バトンは渡された』。
繰り返し好きなシーンを読み返したこともあり、ストーリーはよく覚えていた。
〈cast〉
優子【永野芽郁】2人の母と3人の父を持つ17歳の女子高生。
森宮さん【田中圭】梨花と結婚し、優子の3人目の父となる。一流企業に務める。
梨花さん【石原さとみ】水戸と結婚し、優子の母となる。
水戸さん【大森南朋】優子の実の父親。仕事でブラジルに渡るため、梨花と優子と別れる。
泉ヶ原さん【市村正親】梨花と再婚し、優子の2人目の父となる。大金持ち。
早瀬くん【岡田健史】ピアノが上手な優子の同級生。
〈story〉
血のつながらない親に育てられ、4回苗字が変わった森宮優子。17歳の今は、料理上手な義父、森宮さんと2人で暮らしている。
平行して、優子が子供の頃のシーンが挟まれていく。義母の梨花は、何度も夫を替えながら自由奔放に生きている。それでも、泣き虫みぃたん(優子)を精一杯愛しているようだったが、ある日突然、姿を消してしまった。
優子の、自分を愛してくれる人すべてを受け入れていく生き方に共感せざるを得ない映画だった。
残念だったのは、映画では、料理のシーンが小説ほどには詳細に描かれていなかったこと。森宮さんの料理、魅力的なのになあ。
シミルボンサイトで、小説の料理に何度か触れている。
【『そして、バトンは渡された』に載っていた、憧れの生姜ご飯】
カレーは辛いのに、玉ねぎもにんじんも甘くておいしい。きっとしっかり炒めたからだ。塞いでいるときも元気なときも、ごはんを作ってくれる人がいる。それは、どんな献立よりも力を与えてくれることかもしれない。
おやおや。セリフを読む声がもうすっかり永野芽郁になっている。これだから、映画って不思議だ。
偶然だけれど、家族のつながりを、血のつながりを、考える映画を続けて観ていたことに気づいた。
家族と過ごす日々の小さな時間を、大切にしよう。
石原さとみの梨花さんは、イメージ通りでした。森宮さんは田中圭か~、とキャストを見て驚いたのを覚えています。でも、しっくりハマっていましたよ。
☆画像はお借りしました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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